軽井沢編(1):軽井沢駅(11.7)

 近世史に関する本を読んでいたら、天明の飢饉に関する叙述がありました。そういえば、鬼押出しと鎌原観音堂には行ったことがないなあ。薹が立ったとはいえ歴史学徒の末席を汚す月見草、少々の時間と少々のお金、そして山ノ神の(尽きかけているとはいえ)愛があるうちは、できるだけたくさんの史跡を巡りたいものです。インターネットで調べたところ、路線バスを使ってどうにかこうにか両者とも行けそうです。その後、軽井沢を散策して小諸に宿泊。実は途中にある御代田に故武満徹氏の別荘があるのですが、まだ御親族が暮しているとのことなので、訪問は遠慮しましょう。そして翌日は、「文化遺産オンライン」で物色した近代化遺産を求めて、小諸と上田を徘徊。ついでと言っては失礼ですが、棚田百選にランクインされた棚田も訪れることにしました。小諸からは宇坪入の棚田、上田からは稲倉の棚田が、いずれも駅からタクシーを利用して二十分ほどで行けるそうです。この旅程ではしょうしょう時間があまりそうですが、ま、後は野となれ山となれ、いきあたりばったり、クリオの配剤に期待しましょう。持参した本は「夜を賭けて」(梁石日[ヤン・ソギル] 幻冬舎文庫)です。

 文月好日、長野新幹線に乗って軽井沢駅に到着。駅構内には「おぎのや」の"峠の釜めし"を販売する売店がありましたが、その幟には「宮内庁御用達」と記されていました。ま、別にどうでもいいのですが。なおこの店の看板に「駅そば発祥の地 軽井沢駅」とありました。へーそうだったのか。インターネットで調べてみると、かつての信越線では碓氷峠が急勾配であったため、この区間のみアプト式機関車を接続しました。そのため峠下の横川駅と峠上の軽井沢駅で、乗客は相当の時間を待たされ、そこに目をつけて始められたのが「駅そば」だったそうです。時は乗客が急増した明治30年代とのこと。まあインターネットによる情報なので、眉に唾をすけて話半分で聞いておいてください。駅前に出て、まずは鬼押出しと鎌原観音堂に行くバスを確認しなければ…きょろきょろ…すぐ右手にバス停がありました。
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 時刻表を目で追うと…調べたものより本数が少ない。まいったなあ、これでは行けそうもありません。しかし捨てる神あれば拾う神あり、バス停に「2010年軽井沢・浅間高原定期観光バスの旅 !!」というポスターがありました。草軽鉄道旧北軽井沢駅→鎌原観音堂→鬼押出し→白糸の滝→旧三笠ホテルという行程で、所要時間は約五時間半、料金は4000円。これは渡りに舟、目的の地だけではなく、旧駅舎や滝も見られるとは願ったり叶ったりです。こやつを利用することにしましょう。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2012-11-03 08:23 | 中部 | Comments(0)
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