軽井沢編(2):軽井沢(11.7)

 現在の時刻は午前八時ちょっと過ぎ、二時間ほど間があるので、自転車を借りて軽井沢プチ散策と洒落こみますか。通りをはさんで向かい側にあるお店で自転車を借りました(一日800円)。御主人は「午後から雨が降りそうだから」と折りたたんだポンチョも貸してくれました、これは嬉しい心遣いです。なお余談ですが、今店の写真をよく見てみると、看板に「著名人別荘巡り」と書かれていました。今となっては後の祭りですが、こちらで情報をもらって著名人の別荘を巡りというのも一興かもしれませんね、どんな意味があるのかは分かりませんが。
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 まずは駅の左手にある(旧)軽井沢駅舎記念館へ、こちらは新幹線関連事業により取り壊された旧駅舎を、1910(明治43)年の改築往時の姿で再築した施設です。まだ開館時間になっていないので外観を撮影、駅前から北へ延びる直線道路をひた走り、「万平ホテル」という看板のところで右折するとそこは別荘地。清冽な空気を醸し出す林の中に、さまざまな形の別荘が点在しています。
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 爽やかな風を切ってペダルをこぐこと十分ちょっとで万平ホテルに到着です。ウィキペディアによると、江戸時代後期に、佐藤万右衛門が旅籠「亀屋」を開業。1886年(明治19)年、避暑地としての軽井沢を世界に向けて紹介した聖公会宣教師A.C.ショーと友人の英語教師ジェームズ・ディクソン(漱石の先生)が休業状態に陥っていた亀屋を訪れたことがきっかけとなり、当時の亀屋の主人であった佐藤万平は、外国人に応対する技術や生活習慣を学んだそうです。それを反映させる形で1894年(明治27)年に前身となる亀屋ホテルがオープン。眼前にあるシックな木造の本館(アルプス館)は1936年(昭和11)年に完成したもので、設計は日光金谷ホテルも手掛けた久米権九郎。スイスの山小屋風の意匠が素敵ですね、壁面を飾るリズミカルな木組みはまるでモンドリアンの「赤・青・黄のコンポジション」(1930)のようです。なお『建築探偵 雨天決行』(藤森照信 朝日新聞社)によると、中山道の旅を描いた食堂のステンドグラスは、日本におけるステンドグラスの傑作の一つだそうです。見てみたいなあ、でも宿泊料金は目の玉が飛び出るほど高いだろうなあ。奇特な方が我が家の郵便ポストに20万円を投げ入れてくれたら、宿泊を考えましょう。
 そして矢ヶ崎川に沿ってしばし走り大宮橋を渡ると、松尾芭蕉の句碑がありました。「馬をさへながむる雪のあした哉」 1843(天保14)年に、当地の俳人小林玉蓬が芭蕉翁百五十回忌に建てたそうです。そのすぐ近くには、下見板張りでシンプルな木造のショー記念礼拝堂がありました。前述の宣教師ショーがバンガローを建てた場所に、1895(明治28)年、軽井沢最初の教会建造物として建立されたそうです。1922(大正11)年までに増改築を行い、その後、修復を重ねながら今日に至っているとのこと。よって「避暑地軽井沢発祥の地」という木製プレートがありました。
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 奥には彼の別荘を復元したショーハウス記念館があります。ここから軽井沢銀座まではすぐ、物欲を刺激する陳腐なお店が櫛比しています。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2012-11-04 08:53 | 中部 | Comments(1)
Commented at 2012-11-04 19:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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