軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)

 バスに乗り込み、三十分ほど走ると「鬼押出し浅間園」に到着です。なおここは長野原町町営の施設で、もう一つ「鬼押出し園」という西武グループ経営の施設もあるそうです。東急系列の草軽交通観光バスとしては、当然の選択ですね。ガイドブックによると、前者は入園無料で★一つ、後者は入園料600円で★二つ。バスから下りると、薄い雲をかぶっていますが浅間山の全貌を見ることができます。「はーいみなさん並んでください」とガイドさんが招きますが、なんだなんだ、もしや。そう、浅間山を背景に集合記念写真の撮影でした。後でバスの車中で購入することができます、もちろん買いませんでしたが。そしてここで昼食時間を含めて、一時間四十分の自由行動、同行のみなさんがわらわらと火山博物館に併設されているレストランへと移動されたので中はオイル・サーディンの缶詰状態、昼食は後回しにして先に博物館を見学しましょう。巨大スクリーンに映し出される、爆発する世界の火山の映像には圧倒されました。そして火山の構造や、浅間山に関する展示をざっと見て、自然遊歩道へと向かいました。
軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_7161995.jpg

 途中にあった浅間記念館はオートバイの名車を展示してあるそうですが、これは帰りに寄ることにしましょう。四階建ての円形展望台は老朽化のため立入禁止、でもその殺伐とした雰囲気が廃墟マニアの涎を垂らしそうです。
軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_7161290.jpg

 そして1783(天明3)年の大噴火で流れ出した溶岩がつくりだす奇観の中を散策、まずは見晴台へと向かいます。途中にヒカリゴケが群生する洞窟がありました。おおたしかに光っとる、光っとる。
軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_7165849.jpg

 テラスのような見晴台からは浅間山の全貌と、広大な山裾を一望することができます。
軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_7165547.jpg

 可憐な花を咲かせるシャクナゲを撮影していると、枠の形をした大きなコンクリートを発見。浅間山が噴火した際の避難壕のようですが…こりゃ土石流や火砕流に襲われたらひとたまりもありませんね。しばしの間、噴火しないことを祈るのみです。アップダウンの激しい遊歩道でしたが、三十分ほどで出発点に戻れました。
軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_71741100.jpg

 それではせっかくガイドさんから入場券をもらったことだし、浅間記念館に寄ってみましょう。浅間山とオートバイ、いったいどんな関係があるのでしょうか。解説によると、1955年11月、長野原町北軽井沢周辺を利用して「第1回全日本オートバイ耐久レース」が行われました。このレースにより、国産車の性能はめざましく進歩し、多くのライダーが育ったため、この浅間の地は、日本のオートバイの歴史の原点であるとされているそうです。浅間記念館は、それらの歴史を伝えるために開設され、幻の名車「陸王」をはじめオートバイの歴史を語る名車を取り揃えて展示してあるとのことです。まあ人様の趣味にケチをつけて馬に蹴られて死にたくないのであまりぐちゃぐちゃ言いたくはないのですが、資源を浪費し自然を汚染し住環境を爆音で破壊し人間を殺傷する危険のあるおぞましい機械だと考えております。自動車よりは多少ましですが。よって、展示されているオートバイの名車とやらを見てもまったくの風馬牛。ひとつだけ興味を引かれたのが、車椅子オートバイ「トーハツ・ランペット 車椅子・改 1961」です。山道の多い群馬県子持村で、下肢障害を持つ職員のために公務用として製作されたそうです。そういう目的だったら、許容できるのですがね。
軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_7174296.jpg


 本日の五枚です。
軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_7182924.jpg

軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_7182214.jpg

軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_719981.jpg

軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_719681.jpg

軽井沢編(8):鬼押出し浅間園(11.7)_c0051620_71953100.jpg

by sabasaba13 | 2012-11-10 07:20 | 中部 | Comments(0)
<< 軽井沢編(9):白糸の滝(11.7) 軽井沢編(7):鎌原観音堂(1... >>