軽井沢編(15):草津(11.7)

 それでは上田駅へと戻りましょう。途中にも、洒落た古い洋館や、白漆喰の町屋や蔵などがあり、見かけるたびに自転車を止めて写真撮影。なかなか徘徊のしがいがある町です。
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 そして最後の物件が駅前にある飯島商店店舗。竣工は1924(大正13)年、最上部の飾りやパラペット、リズミカルに並ぶ縦長窓が粋な建築です。自転車を返却し、真田家の家紋「六連銭」をデザインした上田駅に着いたのが午前十一時ちょっと過ぎ。
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 長野新幹線に乗れば、軽井沢発草津温泉行きのバスに間に合います。ええい、行ってしまえ。新幹線に乗って軽井沢で下車、草軽交通バスに飛び乗って揺られること一時間二十分ほどで草津温泉に到着です。典型的な"烏の行水"派の小生、温泉に対する執着心はまったくありません。よってこれまで有馬に行っても、道後に行っても、白浜に行っても、城崎に行っても、別府に行っても、鳴子に行っても、伊東に行っても、熱海に行っても、温泉には入らないという、神をも恐れぬ所行をくりかえしてきた私です。でもあのゆるゆるとのんびりした温泉街の雰囲気は大好き、"草津よいとこ一度はおいで"という湯もみ唄に誘われてふらふらとやってきた次第です。バスターミナルには「その高さ、実に標高1200m。だから、夏の平均気温は約18℃!」というポスターがありましたが、なるほど清涼な空気を感じます。まずは草津のシンボル的存在、湯畑へ行ってみましょう。途中で湯もみ娘の交通安全プレートをゲット。
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 数分歩くと、温泉街のど真ん中にある湯畑に到着。草津温泉の源泉の一つで、湧き出た湯を無数の木樋で自然冷却しているところです。鼻をつく硫黄の匂いで、草津に来たことを実感。中で湯の華を採取している方もおられました。
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 周囲にめぐらされている石の柵には、草津温泉を訪れた歴史上の人物や著名人の名前が刻まれています。良寛和尚、高野長英木下恵介近衛文麿、佐藤栄作、田中角栄、おっチェリストのモーリス・ジャンドロンも来ているのか。
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 彼が弾いた気品にあふれたJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲は愛聴盤の一つです。「はっきりしないことは、だますことか、だまそうとすることだ」「偉大な合唱隊長の、どの手稿譜にも見かけないボウイングを、チェロ奏者が使う権利があるだろうか」といった彼の名言も脳裡をよぎります。

 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2012-11-18 09:08 | 中部 | Comments(0)
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