山形編(45):酒田(11.8)

 そして日和山公園にある旧宮野浦灯台(木造六角灯台)へ。灯台フリークとしては見逃せない、日本最古の木造灯台です。1895(明治28)年に建てられたもので、石油ランプ、アセチレンガス灯、電化点灯とう光源を進化させながら、1958(昭和33)年まで働き続けた古武士です。六角形、下見板張り、木製の手摺や窓の意匠など、清楚で洒落た造形が魅力的。最上階にのぼって、腰に手を当て○○○を振りながら、♪おーいらみーさきの、とーだいもおりいよお♪と唄いたい気分でしたが、残念ながら内部へは入れませんでした。
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 そして地図を頼りにNKエージェントビルへ。映画『おくりびと』で登場した、納棺(NK)を営む会社の印象的なビルでした。社長役の山崎努がいい味でしたね、私の大好きな役者です。トリビアな話で恐縮ですが、テレビドラマ『二丁目の未亡人は、やせダンプといわれる凄い子連れママ』(1976)で、彼と原田芳雄が大喧嘩をするシーンが忘れられません。その近くにあるのが旧白崎医院、1919(大正8)年に建てられた、酒田市唯一の木造洋風建築で、デザイン・材料ともに優れ、しかも大正期の原形がこれほど完全な形で残っている例は少ないといわれる貴重な建物だそうです。
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 そしてふたたび日和山公園へ、こちらには夕日ビューポイントがあり、さきほど訪れた灯台や酒田港、そして山なみを一望することができます。
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 さてそれではそろそろ酒田駅へと戻りましょう。途中にあった商店では、軒先で鮭を風干ししていました。「山王くらぶ」は1895(明治28)年に建てられた古い料亭で、なかなか凝った意匠の和風建築です。
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 旧港座は、映画『おくりびと』で、主人公の大悟が死者の役にされて納棺の教授用ビデオを撮影した映画館です。その前で安らかに眠るを撮影。
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 この近くにもロケ地として紹介する看板がありました。大悟の生まれた街の一シーンとして登場する、正面に日枝神社の赤い鳥居と鎮守の森が見える石畳の街並みです。
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 そしてグリーン・モンスター物件と浄福寺唐門を撮影して酒田駅に到着。
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 こちらで自転車を返却して、駅前から庄内空港行きのバスに乗り込みました。車窓からはたわわに頭を垂れる田んぼの彼方に、壮麗な月山が眺められました。そして庄内空港に到着、18:15発ANA900便で帰郷。

 本日の六枚です。
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by sabasaba13 | 2013-01-20 08:32 | 東北 | Comments(0)
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