九州編(1):前口上(11.9)

 2011年の9月、代休をからめて六日間の連休がとれました。これは「どこぞ行け」という神様の有難い思し召しと見た。いろいろと計画をねりましたが、七転八倒の挙句、九州旅行に決定。かの地にはこれまで何度か訪れています。拙ブログで掲載したものでは、福岡・大分肥前屋久島肥前・筑前五島・対馬・壱岐ですが、見落とした物件もそれなりに多数あります。ならばこの際、一気に行ってしまえ、と山ノ神の横顔を見ながら恐る恐る呟くと、諦めた表情で「可」という神託を下してくれました。それでは旅程を組んでみましょう。まずは大分空港に飛び、諭吉の故郷・中津を見て宇佐に移動、宇佐神宮の呉橋と宇佐海軍航空隊跡を見学し、昭和の町・豊後高田へ。そして豊後森にある玖珠の機関車庫を拝見して、天領・日田へ。日田やきそばを食べて大分に戻り宿泊。二日目は豊後竹田に行き白水堰堤を見学、日出と佐伯を散策し日出のごまだしうどんを食して延岡泊。三日目は高千穂で棚田を見て、飫肥泊。もちろん厚焼卵をいただきます。四日目は姶良で山田の凱旋門を拝見して肥薩線に乗り人吉へ。人吉餃子に舌鼓を打ち、八代泊。五日目は水俣を散策して、熊本へ。熊本ラーメンをいただいて熊本逍遥。そして熊本空港から帰郷、翌日は記録整理日にしよう…と思ったら、某テレビ番組で唐津近辺にある棚田(浜野浦、大浦、蕨野)を紹介していました。唐津かあ、ひさしぶりに鯛の曳山と再会したいし、シシリアン・ライスと唐津バーガーも食べたいし、名護屋城跡と玄海原発も見たいし、唐津焼も買いたいし、よし、一日延長して寄ることにしましょう。
 というわけでまともな神経の所有者なら眉を顰めること請け合いの、こてこての強行軍的旅程のできあがり。なお肥薩線は、鉄ちゃん・鉄子さんが押し寄せそうな予感がしたので、吉松→人吉の「しんぺい4号」指定席をおさえておきました。楽天トラベルで宿をおさえ、早割で航空券をおさえ、「歩く地図 九州」(山と渓谷社)で著名な観光地をチェックし、「小さな町小さな旅 九州・沖縄」(山と渓谷社)で呼子・人吉・飫肥・豊後竹田・日田を調べ、「日本の棚田百選」で訪れる予定の棚田を確認し、「文化遺産オンライン」で訪問先にある近代化遺産を網羅して、インターネットで各地の観光情報を集め、これで準備万端です。まあ九月の九州ということで、台風の襲来が心配ですが、これまで一度も旅行中には出くわしたことがないという己の強運を信じましょう。持参した本は「原発と権力 -戦後から辿る支配者の系譜」(山岡淳一郎 ちくま新書923)です。
by sabasaba13 | 2013-01-24 06:20 | 九州 | Comments(0)
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