スペイン編(15):サグラダ・ファミリア聖堂(11.12)

 朝目覚め、もうお馴染になったひげおじさんの天気予報を見ると、バルセロナは快晴のようです。朝食をいただいて荷物をまとめバスに乗り込み、約368kmを走破してバルセロナをめざします。地中海を右手に見ながら二時間ほど走って小休止。
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 おっスキー板を乗せた車が駐車してあります。アルプスへと滑りに行くのでしょうか。珈琲を飲んでお土産コーナーをひやかしていると、村上春樹氏と東野圭吾氏の本(もちろんスペイン語)が平積みされていました。東野氏のミステリーは読んだことがないのですが、かなり人気のようです。
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 そしてバスは地中海に沿ってさらに北上、そろそろバルセロナが近くなったあたりから、デジタル・カメラを構えてシャッター・ボタンに指を置き、車窓を流れゆく景色を注意深く凝視。なぜか? 実はわが敬愛するパブロ(パウ)・カザルス生誕の地、ベンドレイがこのあたりにあるはずです。せめて道路標示とできたら遠景だけでも撮っておきたいと思っ、あった! ばしゃ。ああ撮りそこなってしまった。己の反射神経と動態視力のにぶさを呪いたくなります。その後は一枚も現れず、結局撮れずじまい。まあいいでしょう、いつか必ず訪れてみせます。そしてバレンシアから四時間強でバルセロナに到着。まずは港にあるレストランでパエリャをいただきました。
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 そしてバスに乗ってサグラダ・ファミリア聖堂へと移動します。途中でガウディ作のカサ・バトリョとカサ・ミラの前を、バスは無情に走りぬけていきました。残念ながらこちらの見学は旅程には組み込まれていません。うーん、い、け、ず。
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 そして聖堂に到着、しばしみなさんで「生誕のファサード」を撮影しましたが、もろに逆光なのがちょっと残念。実は腹案がありまして、今晩のオプショナル・ツァー(夕食+フラメンコ・ショー)は事前に不参加としてあり、タクシーで夜のバルセロナを徘徊するつもりです。『地球の歩き方』に掲載されていた、ライトアップされたサグラダ・ファミリア聖堂が池に映る美しい光景を是非見たかったもので。この時間を利用してその池の所在を確認すると、なんだ、道路を挟んですぐ前にありました。
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 実は今を去ること22年前(※バルセロナ・オリンピックの前年)に拝見したことがあるのですが、ずいぶんと工事が進捗したようです。その時には四本しかなかった塔が、今では八本が屹立しています。現地ガイドさんの話によると、2026年には完成予定とか。へえ、生きているうちにはその全体像にはお目にかかれないと諦めていたのに。やはり石ではなく鉄筋コンクリートへと工法を変えたせいなのでしょうか。ガウディの遺志を忖度すると、ちょっと複雑な気持です。それはさておき、あらためてまじまじと眺めると、その凄さには圧倒されます。堅固で剛毅なフォルム、うねるようにからみつくように建物を覆う装飾。まるで巨大なる一個の生命体として大地から生まれ出たかのようです。安野光雅氏が『スペインの土』(朝日新聞社)の中で、「ガウディは、そしてバルセロナは軍備のかわりにこの教会を築いているのではないだろうかと思った。この教会を破壊しに来る者があったら、世界中の心ある人がきっと黙っていないにちがいないから。(p.10)」とおっしゃっているのもよくわかります。

 本日の六枚です。
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by sabasaba13 | 2013-06-19 06:48 | 海外 | Comments(0)
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