沖縄編(19):竹富島(03.8)

 翌日もアイランド・ホッピング。まずは船で30分ほどの距離にある竹富島へ。古い民家が多くのこる集落・景観と星の砂で名をはせている島です。まずはアイヤル浜とカイジ浜へ、星の砂をとりにいきました。山ノ神は、お土産にするんだといって勇んできたのですが、ぬぅぅわんと、見つかった星の砂がたった7個! おそらく乱獲の結果ですね。十数年前にここに来て、山のように星砂をもってかえった彼女にも責任の一端はあるのですが… でも竹富島も観光客が増えてちょっと風情がなくなったかな。ま、われわれにも責任の一端はあるのですけれど。とはいってもやはり素敵な島です。石垣や赤瓦の民家、きれに掃き清められた道、美しい砂浜、絵に書いたような島です。観光車を引っ張る水牛はかわいそうですけれど。 自転車を借りてコンドイビーチに行き、青い海と白い砂浜と青い空をしばし堪能。街並みを散策しながら、なごみの塔へ。2~3人しか上れない小さな展望台です。どうやら昔は火の見櫓だったようですね。街並みの真ん中にあるので、美しい甍の波を眺めることができます。
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 そしてンブフルの丘へ。ンブフルというのは牛の鳴き声のことで、 牛が一夜にしてこの丘を作り上げ、その上で「ンブフル、ンブフル」と鳴いていたということから、その名前がついたそうです。頂上からの眺めは素晴らしい、石垣島も良く見えます。そのふもとには「人頭税廃止百年記念之碑」がありました。
 近世から明治の後期にいたるまで両先島(宮古・八重山)には、各個人に頭割り課した人頭税があり、私たちの先人は、その不合理で苛酷な税制のもとで苦境にあえいでいた。…明治36年(1903)1月1日から新税法に移行し、人頭税は廃止となった。
 いやはや明治後期まで人頭税は存在していたのですね。この島々の苦難の歴史と、誰が何のためにその苦難を与えたのかについて、忘れぬよう銘肝しましょう。
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 本日の一枚は、コンドイビーチです。
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by sabasaba13 | 2005-06-17 06:10 | 沖縄 | Comments(0)
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