甲斐路編(11):三分一湧水(12.5)

 それでは最後の訪問地、三分一湧水へとまいりましょう。八ヶ岳高原バスは二時間に一~二本しか走っていませんの、次のバスが来るまで三十分ほどあります。道沿いにある「キースプリング」というレストランで珈琲をいただきながら待つことにしました。やってきたバスに乗り、二十分ほどでバス停「三分一湧水館」に到着。清涼な雰囲気の木立の中をすこし歩くと、湧き水を石樋によって三方向へと分ける三分一湧水へと着きました。八ヶ岳の雪解け水が伏流水となり長い年月をかけ麓にわき出した泉で、年間の湧水量は310万t。古来より下流にある村の農業用水として使われていた湧水の配分をめぐって争いが絶えなかったこの地に、武田信玄が湧出口の分水枡に三角石柱を立てて、水を三等分するシステムを生み出して争いを治めたと言われますが、これは伝説のようです。でも農村にとっては死活問題である水争いを回避するための施設であることは間違いないでしょう。水を見ると興奮するのでしょうか、はしゃぎまわる子供たちの姿が印象的でした。
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 ここからは徒歩で甲斐小泉駅へと向かいます。途中にあったのが小荒間古戦場跡、1540(天文9)年に、信濃の豪族村上義清の軍勢を、甲斐の武田晴信(信玄)が撃破した場所だそうです。なお付近には、信玄にちなんだ「御座石」・「鞍掛石」・「遠見石」、彼が信濃への軍用道として整備した棒道などがあるとのこと。平山郁夫シルクロード美術館の隣が小海線の甲斐小泉駅です。入線してきた列車に乗車、車窓から流れゆく景色を眺めていると、代掻きのために水を張った田んぼが広がっていました。水田が周囲の山々や光景を映す眺めは大好きなのですが、残念ながらあいかわらずの曇天のため叶いませんでした。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2013-09-10 06:20 | 中部 | Comments(0)
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