富士五湖編(3):河口湖(12.5)

 朝、目覚めてカーテンをあけると、おおっ、昨日よりはクリアに富士を眺めることができました。もしやこれから雲がどんどん消えてピーカンになるのでは、と大日本帝国陸軍のように自己中心的な妄想にかられましたが、いやいやいやいや気を引き締めていきましょう。チェックアウトをして荷物をフロントに預け、駅前で野外展示されている富士急行の古い車両「モ1号」を撮影。そして貸し自転車を探しに船津浜へと歩いていきます。さすがは河口湖、信号を支える支柱にも富士が乗っかっております。
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 宿・食堂・お土産屋が櫛比する船津浜に十分ほどで着きましたが…貸し自転車屋が見つかりません。おかしいなあ、ないはずはないんだけどなあ、右往左往しながら湖岸を西へと歩いていきましたがなおも見当たりません。「富士五湖自転車一周」という野望もここで瓦解か、と諦めかけた時、地獄に仏、「レンタサイクル (電動アシスト自転車) 河口湖温泉ロイヤルホテル」という立て看板を発見。天網恢恢疎にして漏らさず、やはり天は日頃の所行を見ていてくださるのだなあと自惚れながらホテルで電動自転車を拝借しました。それでは時計の針と逆方向で河口湖を半周し、西湖まで足をのばして一周し、また戻って河口湖を半周いたしましょう。なお経験則からいって電動自転車の電池はまったくあてにできません。平地では使用せず、西湖へ行く坂道の最後の局面で使うことにしました。ホテルの近くで「平和憲法を改悪して戦争が出来る国にする事に反対する。」という憲法9条を守る会の看板を発見。同感、異議なし。軍需企業からの政治献金目当ての政治家や、天下り先目当ての防衛省幹部のために、戦争に巻き込まれるなんて真っ平御免。それほど戦争がしたいのだったら、フリッツ・ホルムが提案した「戦争絶滅受合法案」をまず成立させてください、安倍伍長。
 戦争が開始されたら、10時間以内に、次の順序で最前線に一兵卒として送り込まれる。
 第一、国家元首。第二、その男性親族。第三、総理大臣、国務大臣、各省の次官。第四、国会議員、ただし戦争に反対した議員は除く。第五、戦争に反対しなかった宗教界の指導者。
 その先には「不審者発見すぐ通報!! 町内一斉放送します」という看板。"瓜田に履を納れず李下に冠を正さず"、気をつけましょう。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2013-09-17 06:16 | 中部 | Comments(2)
Commented by 戦争ができない国とは at 2016-08-13 19:41 x
「戦争ができない国」がどうなったか、知っておいてください。

1988年11月3日、モルディブ共和国。

インド洋に浮かぶ島々に人口30万人ほどが住んでいるこの南洋の楽園は当時、陸海空の戦力が存在せず、軍隊の存在しない平和な国でした。どのくらい平和かというと、殆どの国民は政治に全く関心を示さないので政党が存在しなかったという、ノンビリした国でした。

そんな国でも、いやだからこそお手軽に「国家の乗っ取り」が試みられたのかもしれません。ガユーム大統領政権の転覆を目指すモルディブ人の実業家、アブドラ・ルスフィとサガル・ナシールの二人は隣国スリランカの極左過激派PLOTE(タミル・イーラム人民解放機構)の傘下にあるタミル人ゲリラ組織の構成員を傭兵として雇い、武力クーデターを図ったのです。

しかしこの陰謀は介入してきたインド軍(夜間に輸送機で一個大隊を運び、圧倒的戦力差に戦意を喪失し逃走するタミル人傭兵部隊を捕縛)により同日翌日夜には終息しています。モルディブ政府はスリランカ政府に対してお前の所の無法者をなんとかしろと要請していましたが、スリランカの準備が遅れている間にインド政府はそれを出し抜いて救援部隊を送りつけました。これは三国を巡る関係を考慮した恩義の押し売りですが、結果的に迅速な事態収拾が実現しています。

現在のモルディブ共和国は国家保安隊を整備し、2004年には警察の機能を分離し、より軍隊的性格を強めています。(ただしこれはむしろ、民主化プロセスの一環として権力の分散を図った結果)

Commented by sabasaba13 at 2016-09-20 22:27
 こんばんは、「戦争ができない国とは」さん。お返事が遅くなって申し訳ありませんでした。モルディブは行ったことがあるのですが、こんな事件があったとは寡聞にして知りませんでした。勉強不足でした。それにしても、外国の武装勢力を雇っての軍事クーデターとは… よほど実業家が冷遇されて金儲けがしづらいお国柄だったのですね。そういう意味では、現今の日本ではまず起り得ない事態だと思います。
 それはともかく、私が軍隊のことを考える時のポイントは「安全保障」です。ひらたく言うと、われわれ一般市民が平和で穏やかでほどほどの暮らしができるかどうか、です。そうした暮らしが明白に脅かされ、それが軍事力によってのみ解決できるのであれば、軍隊の保有に諸手を挙げて賛成です。それでは今の日本で私たちの暮らしを脅かしているものは何か。「外国の武装勢力を雇っての軍事クーデター」という事態は、私はかなり低いランクに位置づけます。それよりは、貧困層の激増、格差の拡大、劣悪な労働条件、収束の目途がたたない福島の原発事故、米軍兵士や基地による種々の被害、大規模な自然災害、福祉予算の削減、グローバル企業の利益を最優先して国内の劣位な産業を切り捨てるTPPへの加入、また起り得る原発事故などを上位にランキングします、私は。こうした問題の解決に本気で尽力せず、軍事予算を突出させる(年間5兆円超)政府の姿勢は、要するに…われわれの「安全保障」のことなど歯牙にもかけないということだと考えます。
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