それではバスに乗って忍野八海まで行きましょう。河口湖におりるとだいぶ雲が湧き出ており、富士の頂上を覆っていました。河口湖駅で内野・膳棚方面行きバスに乗り換え、17分ほどで忍野八海入口に到着です。忍野八海について、「
富士五湖地域の観光情報」から引用いたしましょう。
忍野八海は、富士山からの伏流水に水源を発するといわれる八つの湧水池(湧池、出口池、お釜池、濁池、鏡池、菖蒲池、底抜池、銚子池)の事をいいます。忍野は、その昔、富士五湖と関連のある湖だったといわれ、八海は、忍野が忍野湖といわれていたが、その後、漸次西方富士裾野と御坂山系との峡間を水蝕し、堀削排水され遂に忍野湖は乾れたが、富士山の伏流水の湧水口としていくつかの池が残ったものです。
それではさきほどいただいた観光地図を片手に散策を開始しましょう。忍草浅間神社のイチイ群を撮影し、まずは菖蒲池へと行きましたが…ちょっとイメージと違うぞ。森とんかつ、泉にんにく、かこんにゃく、まれ天丼、静かにんにく、眠るんぺん…という情景を期待していたのですが、土産屋・食堂にわさわさと集う観光客、かなり俗化され浮かれざわついた雰囲気です。かつては富士道者が、これらの池で水垢離をして富士登山に向かったそうですが、昔日の感がありますね。変な
顔はめ看板もあるし。
風のない日には富士が映るという鏡池を通り過ぎ、湧池のあたりに行くと、そこはもう芋の子を洗うが如き雑踏でした。どうやら観光バスが大挙して押しかけてくる観光地となっているようです。
民家や民具を展示している榛の木林民俗資料館(有料)からの富士の眺めが素晴らしいとのことでしたが、残念なことに雲がどんどん湧き出てとうとう見えなくなってしまいました。なおこちらには忍野八海の一つ、底抜池がありました。
濁池・銚子池のあたりは人混みも少なく、清流に沿った気持のよい遊歩道になっています。
つきあたりでもう一つの小川に合流し、左へ折れるとお釜池があります。このあたりは新緑も美しく、清々しく爽やかな雰囲気を味わうことができました。なお残りの一つ出口池はすこし離れているので、時間の関係上カットしました。
本日の三枚です。