房総編(4):久留里(12.7)

 本日はまず久留里線に乗って、久留里散策へとまいります。木更津駅の久留里線ホームに行くと、おおっ、まるで島田勘兵衛のような風格のある車両が停車していました。これが鉄ちゃん・鉄子さんの間で噂の、1960年代に製造され、ツートンカラーの国鉄色が復刻されたキハ30ですね。これはわずか3両しかなく、久留里線はおおむね一時間に一本しか運行されていないことを勘案すると、これはかなりの幸運と見た。鉄道の神さま、ありがと。なおインターネットで調べたところによると、この久留里線は、戦前に千葉県が道路事情の悪さをカバーするため、県内各地に建設した軽便鉄道で、1923年に国へ無償譲渡され、鉄道省の久留里線となりました。当時の木更津中学陸上部の生徒が競争して勝ったとか、自転車に抜かれたとか、かなりのんびりした路線だったようです。戦後は京葉工業地帯の通勤客が増えたとはいえ閑散線区の域を出なかったのですが、幸いに将来性が認められて国鉄諮問委員会による赤字ローカル線廃止勧告を免れたとのこと。御慶。7:23 に木更津駅を出発、やがて列車はのどかな田園地帯をのてのてと走り抜け、7:54に下郡駅に到着。ここで途中下車して、旧下郡郵便局を見学に行きました。白鷺が舞い飛ぶ田んぼを眺めながら、用意した地図を頼りに十数分歩くと到着です。
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 竣工は1935(昭和10)年、木造平屋建で、寄棟造の瓦葺屋根。ペンキ塗下見板張の外壁と縦長の窓が洒落た雰囲気をかもしだしています。当時としてはモダンな建物だったのでしょうね。
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 写真を撮影し下郡駅へと戻ると、8:51発の列車(たぶんキハ37)がやってきました。乗り込むと車内は閑散としており、ある学生などは長椅子に寝ころび熟睡のようす。やれやれ、"神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し"と呟きたいところですが、日本も世界も今、奈落を覗いているところなんですよ、学生さん。
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 そして9:04に久留里に到着。古武士のような佇まいのキハ30が停車していました。駅構内には「フラッシュ撮影はご遠慮ください」というポスター、ま、そりゃそうだよね、運転手さんの目が眩みます。
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 それでは小一時間ほど久留里の街を徘徊することにしましょう。なおスーパーニッポニカ(小学館)より、久留里についての解説を引用します。
 小櫃(おびつ)川中流に位置する商業中心地。戦国時代、里見義堯(よしたか)が築いた山城の久留里城があり、雨城ともよばれていた。伝統工芸の黒文字の木を使った雨城楊枝がいまに伝えられている。近世には3万石の大須賀氏、土屋氏、黒田氏と続き、流域の農村を後背地とした市場町でもあった。

 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2013-10-24 06:18 | 関東 | Comments(0)
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