房総編(5):久留里(12.7)

 久留里商店街のゲートには、久留里城の櫓がどんと乗っかっていました。線路と並行する商店街には、ところどころで古い商家を見かけます。
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 また井戸水を汲める場所がいくつかあり、解説板には"城下町として栄えた久留里のまちで昔から生活に密着してきた「生きた水・久留里」は、上総掘りの自噴井戸による地下水です"と記されていました。上総掘り? はじめて耳にしますが、このあたりで行なわれていた井戸掘り技術なのでしょうか。
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 初見の交通安全足型透かしブロックを撮影し、ある金物屋の店頭をふと見ると、売っていたのが「小動物捕獲器 税込¥8505」という大きな金網製の籠。畑を荒らす猪を捕獲するにはちょいとやわそうだし、野鼠をつかまえるには大げさすぎるし、イタチ? 穴熊? 妄想はふくらみますが、ご教示を乞う。
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 駅前に戻ると、細長い建物に抉られたような洞穴のような「みゆき通り商店街」を見つけました。恐る恐る入ってみると、すべてシャッターが閉まっています。ここにある「喜楽飯店」を紹介する雑誌記事が貼ってありましたが残念ながら開店は11:00、炒飯ハンターの私としては後ろ髪を引かれますがいたしかたありません。
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 列車がくるまでまだ時間があるので、すぐ近くにある石造の「久留里観光交流センター」に立ち寄ってみました。こちらで展示・解説されていたのが黒文字楊枝。これもはじめて知ったのですが、黒文字というクスノキ科の香木で作った、香りが良く形の美しい楊枝のことだそうです。その黒文字の産地であるここ久留里では、江戸時代に武士や町人の内職としてさかんに作られましたが、昭和40年代以降は機械で大量生産されるようになり、その技術が廃れてしまいました。そこで地元住民が職人から伝統技術を学び、黒文字楊枝を復活させたとのこと。その楊枝が展示されていましたが、目を瞠ったのがその意匠です。伝統的なものだと思いますが、煙管、鶴、白魚、鰻、太刀、櫂、鉄砲などなど、よくぞまあ楊枝にこれだけの遊び心を込められたものだと感嘆いたしました。金をかけず、他者を傷つけず、環境を壊さず、人生をすこしでも面白いものにしようと努めた江戸時代の人々。われわれが学ぶべき点はまだまだたくさんありそうです。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2013-10-25 06:29 | 関東 | Comments(0)
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