イタリア編(7):ガッレリア(12.8)

 スカラ座前にあるスカラ広場の中央には、レオナルド・ダ・ヴィンチ像が屹立しています。ここから徒歩で、ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世のガッレリアへ移動。ガラス・アーチと鉄製の屋根に覆われたショッピング・モールで、1877年に完成されました。名だたるブランド・ショップが建ち並び、われわれ貧乏夫婦としてはいたたまれない雰囲気です。
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 このいかがわしさはどこかで感じたことがあるなと思ったのですが、今ウィキペディアで調べたところ、そう、東京ディズニーランドのワールドバザールでした。このガッレリアをモデルに作られたそうですが、まあ安っぽくてしょぼいワールドバザールよりはこちらの方がまだましかな。なおガイドさんが教えてくれのが、十字路の交わる付近にある青いタイルで囲まれた牡牛のモザイク。その股間部分の窪みに踵を合わせてクルリと一回転すると幸せが訪れる、いわゆるパワー・スポットだそうです。でも何故牛の急所なのですかね、痛そうだなあ、可哀そうだなあ。しかし男性最大の苦痛を顧慮することなく、すわ、とばかりに押し寄せて交替でくるりくるりと回り、牛の股間をえぐる同行の日本人女性観光客。この手の物件には馬耳東風の小生、やれやれと溜息をつきながら振り返ると…山ノ神がいません。ちゃっかりと列の最後尾に並んでいました。忘れてた、彼女は(金さえかからなければ)「何でもかんでもやってみよう」というケペル先生の教えを忠実に守る方でした。くるりと回って喜色満面の山ノ神。♪When you're smilin' When you're smilin' The whole world smiles with you♪ のろけ話となりますが、世界広しといえども、ミラノのガッレリアにある牡牛モザイクの股間上で一回転し、ミニ竿灯を持ちあげ、東大寺大仏殿の柱の穴をくぐった女性は、彼女ただ一人でしょう。
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 それはさておき、同じくウィキペディアによると、この回転行為は観光客よりもむしろ地元市民によって積極的に行われているようです。朝夕の通勤時にはスーツを着たビジネスマン、日中には買物袋を下げた主婦などが通り掛りに踏み付け回転するところが頻繁に目撃されるとのこと。やはりカトリック信仰の篤いお国柄のせいなのでしょうか、ぜひ見てみたかったですね。またユヴェントス戦のある日にも増加するようです、その理由は今もって全く解明されておらずミラノ市民にとっても積年の謎だそうです。ちなみに「牡牛の青盾」は西隣のピエモンテ州の州都トリノの紋章、ユヴェントスはトリノのサッカー・チームですね。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2013-11-12 06:17 | 海外 | Comments(0)
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