イタリア編(43):ペルージャ(12.8)

 おおインフォメーションがありました。さっそく山ノ神に英語で通訳してもらい、バスの時刻表を所望しバス・ターミナルへの行き方を教えてもらいました。ペルージャでは三泊する予定で、一日行動ができる二日間をどう使うかが思案のしどころです。アッシジ(Assisi)訪問は確定として、あと一日の訪問先は中世の面影を色濃く残す町グッビオ(Gubbio)、眺望の良いオルヴィエート(Orvieto)、丘の上の町トーディ(Todi)などが候補です。インフォメーションの女性はグッビオとトーディを薦めてくれたので、以上三ヶ所へ行くバスの時刻表をいただきました。そして町の中心、第一次世界大戦の戦勝を記念して名づけられた11月4日広場へ。中央には大噴水(Fontana Maggiore)、それを取り囲むように大聖堂とプリオーリ宮(Palazzo dei Priori)が建っています。
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 時刻は午後七時、一日の仕事や勉学を終えた人々が夕涼みがてらそこかしこで談笑しているのを見ていると…ぶるぶる…ん?…ぶるぶる…手が震えてきたぞ。これは…禁断症状だ。そういえば昨日も今日もジェラートを食べておりませぬ。♪ど、お、に、も、と、ま、ら、な、い♪などと歌っている場合ではありませぬ。さっそく近くにあったお店に入って、私はジェラートを、禁断症状から脱したらしき山ノ神はグレープフルーツのジュースを注文。ombra(日陰)となったプリオーリ宮の石段に坐って、広場を行き来する人を眺めならいただきました。それにしても犬を連れた方が多いですね、すぐ下の段でも大きな黒犬が気持ちよさそうにsiestaをしています。プリオーリ宮の核となった豪華な集会所、「公証人の間」を覗いてみましたが中には入れず、とりあえず入口から写真を撮りました。
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 目抜き通りのヴァンヌッチ通りを歩いていくと、焼きとうもろこしを売っている屋台がありました。そろそろお腹がへってきたなあ、そろそろホテルへ戻って夕食をとることにしますか。
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 県庁の先にあるカルドゥッチ公園からは、素晴らしい眺望が楽しめます。夕日に赤く染まった街並み、緑と丘陵と山々、しばし時を忘れて見惚れてしまいました。
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 そうそう、石橋を叩いて渡る、明日のためにバス・ターミナルの場所を確認しておきましょう。県庁の西側にあるエスカレーターを下っていくと、すぐ正面にありました。これで大丈夫、ホテルに戻って、フロントの方に近くのレストランを教えてもらうことにしましょう。先程とは違う方がフロントにいて、片言の英語で懇切丁寧に教えてくれました。おまけに予約を入れてくれた上、料金15%引きの割引券までくれました。Grazie mille! パウロさん。
 ホテルから歩いて数分のところにあるLOCANDA DO LAZZIという小さなレストランに入店、腰の低いご主人にお薦めの料理を出してもらうことにしました。まずは地ワインに咽喉鼓を打ち、シーフードのスパゲティ、たらこのラヴィオリ、そして豚肉のステーキを堪能。いずれも美味でしたが、特に豚肉は感動ものでした。柔らかくジューシーな肉と玄妙なソースのコラボレーション。私も山ノ神も、今回の旅行で一番美味しかった料理だと追憶いたします。料金もリーズナブル、ご主人と奥さんにお礼を言ってホテルに戻ると、パウロさんがまだいらっしゃいました。
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 「どうだった?」「美味しかった!」「そうだろそうだろ」というような感じのやり取りをして、部屋へ。窓を開けると、もう陽は落ちて夜の帳がペルージャとウンブリアを包み込んでいます。一献傾けながら夜景を愉しみ就寝。おっといちおう、持参したタニタのストップウォッチ兼目覚まし時計をセットしておきましょう。あれ? ごそごそ ない。紛失。こりゃあフィレンツェのホテルに置き忘れたな。諦めて山ノ神に話すと、「もったいない!」と一喝されました。明日、ホテル・アルバーニに電話してあげるという有難いお言葉、忝い。

 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2013-12-30 08:09 | 海外 | Comments(0)
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