イタリア編(94):美術史博物館(12.8)

 国立オペラ座を通り過ぎて左折、Augustiner Str.を歩いていると、お土産屋さんの店頭にピノキオの顔はめ看板がありました。「1 FOTO 50CENT THANK YOU」と記されていましたが、顔をはめなきゃロハで結構と好意的に解釈し、撮影させていただきました。その先にあるのが、世界一美しい図書館と『地球の歩き方』に書いてあったかつての王宮図書館、プルンクザール(Prunksaal)、図書館マニアとしては見逃せません。さっそく入場すると、なるほどこりゃすごい。豪華な装飾、大理石の柱、天井画、そして書架を埋めつくす膨大な数の本。垂涎してしまいました。
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 そして緑豊かなブルク公園を抜けて、ゲーテ像に挨拶をし、美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)へ。
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 時刻は午後四時半、閉館は午後六時なので一時間半ほどしか見られませんが、混雑の波も引き、好きな作品を選んで落ち着いて鑑賞することができそうです。
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 正面階段を上った所の壁面上部に、『エジプト』 『古代ギリシャ』 『16世紀のフィレンツェ』など、芸術の発展過程をテーマにしてクリムトが描いた壁画があります。普段なら遠くてよく見えないのですが、生誕150年の特別企画として、"Face to face with GUSTAV KLIMT"と銘打ち、壁画の近くまで行けるように巨大な櫓「Klimt-Bridge」が組んであります。これは嬉しい、やるでねが美術史博物館。さっそくのぼって、至近距離でめったに見られないクリムトの壁画を心ゆくまで堪能。
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 後は、お気に入りの作品を中心に、駆け足で見てまわりましょう。なお申し遅れましたが、館内の写真撮影は可能です。ラファエロの『草原の聖母』、アルチンボルドの連作『四季』、ベラスケスのマルガリータ王女シリーズ(私は『青いドレスのマルガリータ王女』が一番好き)、クラナッハの『アダムとイブ』、そしてお待ちかねブリューゲルの『バベルの塔』 『子どもの遊び』 『雪中の狩人』 『農民の婚礼』、さらにレンブラントの自画像、とどめはフェルメールの『絵画芸術』。名画の数々を、落ち着いた雰囲気の中で思う存分楽しむことができました。あえて閉館間近に訪れるというのも一つの戦略かもしれません。

 本日の十五枚です。
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by sabasaba13 | 2014-03-14 06:25 | 海外 | Comments(0)
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