立山・黒部編(11):駒ヶ根(12.9)

 そして13:26発の列車に乗って松本へ、途中で車窓から「日本一おいしい波田スイカ」という看板を発見。さっそく撮影して、日本で何番目コレクションに加えました。松本駅には13:55に到着、すぐに中央本線茅野行きに乗り換えて岡谷駅に着いたのが14:26。
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 岡谷といえばかつての製紙の街、「散歩の変人」を執筆する前に訪れたことがあります。なかなか面白いところで、製糸関係の近代化遺産、繭倉庫、金唐紙の林国蔵旧居などがあります。今回はタッチ・アンド・ゴー、二十分後に飯田線に乗り換えなければなりません。駅前のビルでトイレを借り、男女表示を撮影。
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 マンホールの蓋はツツジでしたが、岡谷市の花なのでしょうか。駅に戻ると、「台風のため特急あずさ運休」という貼り紙が掲示してありました。
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 これはやばい、しかし幸いにも14:48発飯田線飯田行きは無事に入線しました、やれやれ。列車に乗り込み車窓から外の風景を眺めていると、暗雲がたちこめ雨も降りはじめてきます。すると車内アナウンス、「えー、台風のため、飯田線は次の列車から運休となります」 やりいっ、赤木剛憲と三井寿のように拳でロー・タッチをするわれわれ二人。明日、お目当ての千畳敷カールに行けるかどうかは予断を許しませんが、駒ヶ根までは辿り着けそうです。いやまだわからない、海南大附属高校選手のジャンプ・シュートが外れるのを祈る安西監督(すみませんねマニアックな話で)のような気持ちで、止まるな止まるなと念じながら、"日本一長いローカル線"飯田線の列車に揺られ続けました。なおこの飯田線、秘境駅が多いので有名で、以前に訪れた時の記事をよろしければご笑覧ください。
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 岡谷から72分、16:00に列車は無事駒ヶ根駅に到着しました。下車すると、「飯田線 16:00~ 本長篠~辰野間 ◎終日、列車の運転を見合せを致します」という貼り紙。己の強運か、山ノ神の魔力か、はたまた二人の愛の力か、何に感謝していいのかわかりませんが、辿り着くことができました。すこし駅周辺をぶらついてからホテルへと向かうことにしましょう。駅構内には「登山者カード箱 安全を祈る 中央アルプス地区山岳遭難防止協会」という緑の箱が設置してありました。ここは日本アルプス登山の玄関口なのですね。
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 駅前は寂寞として雰囲気ですが、地方経済衰微のためか、台風の影響によるものなのか。ただ交番が目を五角形にしてわれわれを歓迎してくれたので、フェイス・ハンティング。なおマンホールの蓋はスズラン、駒ヶ根市の花なのでしょう。
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 商店街を歩いても閑古鳥が鳴いていましたが、裏通りに入ると熊谷守一の絵を看板にしているお店がありました。いいですねえ、私、もりかずっつぁんの絵が大好きなもので。駅近くにあったビジネスホテル「モルゲンロート」、ドイツ語で朝焼けのことですね、洒落た名前です。悲しいことに休業中でしたが。ちなみに夕焼けはアーベントロート、そういえばヘルマン・パウル・マクシミリアン・アーベントロート(Hermann Paul Maximilian Abendroth)という指揮者がいましたっけ。
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 それではホテルへと向かいましょう。駅からすこし離れたところにあるので、タクシーを利用。チェックインをして荷物を部屋に置き、近場で食事ができる店をフロントで教えてもらいました。外へ出ると、風雲急を告げるような空模様、風が強く雨も横殴りに降っています。一番近くにある「福麟楼」という中華料理店で、ご当地B級グルメのソースかつ丼と点心を数品いただき、そそくさとホテルへと戻りました。
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 夜になると、雨が窓ガラスを叩き、風も荒れ狂い、どうやら暴風雨圏域に入った様子。テレビで天気予報を見ると明日は台風一過とのことですが、果たして千畳敷カールへとのぼる駒ケ岳ロープウェイは動くのでしょうか。強風で運休の時には、代替策をどうしましょう。いやいや己の強運を信じましょう。これでもし陽光に輝く千畳敷カールが見られたら、アジアの片隅で「天下無双の晴れ男」と叫ぶのですが。まあくよくよ考えても仕方がありません。明日は明日の風が吹く(河竹黙阿弥)、After all, tomorrow is another day.(スカーレット・オハラ)、がダメなら明日があるさ、明日がダメならあさってがあるさ、あさってがダメなら、しあさってがあるさ、どこまでいっても明日はある(ドン・ガバチョ)、明日ありと思う心の仇櫻夜半の嵐に散らぬものかは(西行)、今はたのしみてあれ、何事も明日ありとはさだかならねば(ロレンツォ・メディチ)、明日は味方だ(山本一力)。

 本日の一枚、ホテルの部屋からの眺望です。
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by sabasaba13 | 2014-04-09 06:34 | 中部 | Comments(0)
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