立山・黒部編(12):千畳敷カール(12.9)

 朝目覚めてカーテンを開けると、どんよりとした曇天ですが雨はあがっています。窓から眺めると駒ケ岳はすっぽりと雲の中、でも風がおさまっているのと、かすかに青空が見えるのが救いです。ホテルで朝食をいただきチェックアウト。
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 駒ケ岳ロープウェイが発着するしらび平駅までバスで行かねばならないのですが、ホテルの近くにバス停はありません。駒ヶ根駅までタクシーに行き、始発のバスに乗り込みました。駒ヶ根高原にある菅の台バスセンターから先は、一般車は進入禁止。そしていよいよバスは羊腸の山道を駆けのぼっていきます。駅から四十分ほどで駒ケ岳ロープウェイしらび平駅に到着。風もなく、ロープウェイは平常運行しておりました。紅葉シーズンの真っ最中、てっきり大混雑かと思いきや、台風の影響によるものかそれほど観光客は多くありません。待ち時間もなくロープウェイに乗り込むと、するすると天空へと駆けのぼっていきます。
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 山肌を覆う木々は紅葉がすすんでおり、まるで錦をまとったよう。「山装う」「錦秋」といった言葉がふと頭に浮かんできます。ん? 雲が薄くなってきたぞ、これはもしかすると… 高低差が日本最高の950m、約7分30秒で千畳敷駅に到着すると、なんと青空がひろがっていました。人目もあるので心の中で「天下無双の晴れ男」と叫びました。上高地では晴れ、台風の暴風雨圏域はホテルでやりすごし、ここ千畳敷カールでも晴れ。山ノ神の魔力あるいは二人の愛の力による可能性もなきにしもあらずですが、やはり僭越にも己の強運故ということにしておきましょう。
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 なお、ここ駒ケ岳ロープウェイ千畳敷駅は日本で一番標高の高い駅で、2,612mの地点にあります。ちなみに第二位は立山トンネルトロリーバス室堂駅で2,450m、第三位は立山ロープウェイ大観峰駅で2,316m。ということはですよ、今回の旅行で標高の高い駅ベスト3をすべて踏破したわけだ。So whatと言われたら、C'est la vieとしか答えられませんが。ああ早くあの見事な紅葉を見たい、逸る心をおさえてとりあえず駅のトイレへ入ると、「急ぐとも心静かにまん中へ」という貼り紙が小便器の前に掲げてありました。わかってまわかってま、デューク東郷のように距離・風向と風速・温度・湿度を計算に入れて冷静にトリガーを引き、標的に的中させました。「"殺す"と思うから筋肉が緊張する、"処理する"と思えばいい」という、彼の台詞がありましたっけ。
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 山ノ神と合流し、千畳敷駅・ホテル千畳敷の外へ出ると、そこには息を呑むような絶景がひろがっています。錦を纏った駒ケ岳、雲海、その雲間に見え隠れする南アルプスの連山。もう言葉もなく口を開けて見呆けるのみ。ほー………

 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2014-04-10 06:32 | 中部 | Comments(0)
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