香嵐渓編(4):寂光院(12.11)

 それではバスへと戻りましょう。途中で、犬山城と鵜飼いを描いたマンホールの蓋を撮影。集合時間の五分前にバスに到着、これから向かうは「尾張のもみじでら」寂光院です。何でも千本ものモミジがあり、しかも巨木が多いとのこと。これは楽しみです。木曽川に沿って走っていると、三連アーチの勇壮な鉄橋が見えてきました。どうやら名鉄の鉄道橋のようですが、とりあえず写真におさめておきました。今調べてみたところ、1925(大正14)年に架けられたトラス橋で、鉄道道路併用橋、つまり列車と自動車と人が一つの橋を利用するというたいへん珍しい橋だったそうです。惜しむらくは、交通量の増加等の理由によって隣に自動車用の橋梁がかけられ、2000年に分離されました。うーむ、まだまだディープな世界はあるのですね、長生きしなくては。なお、車の波をかきわけ特急「パノラマスーパー」がしずしずおずおずと橋を渡る、シュールな映像を、You Tubeで見ることができます。
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 そして犬山城から三十分ほど走ると寂光院に到着。近くに駐車場がないので、道路端でバスからおろされました。一時間後にここに戻るまで、自由行動となりました。さすがは「もみじでら」、参道は善男善女で埋めつくされています。数分歩いて山麓広場に着くと、行列ができています。小さなケーブルカー「スロープカー」に乗るための行列のようですね。
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 ここから本堂までは320段の石段参道で、途中に七福神が祀られているので七福坂と言うそうです。パワー・スポットには全く興味がないので写真にはおさめませんでしたが。なお外連味にあふれた同寺のHPによると、それぞれの神に祈ると次の七つの徳が身につくそうです。繁栄(恵比寿)、裕福(大黒)、威光(毘沙門天)、愛嬌(弁財天)、円満(布袋)、人望(福禄寿)、長寿(寿老人)… このあけすけな欲望、いいですね。でも本当に七つの徳が身について、繁栄して裕福で、威光と愛嬌と人望があって、円満で長寿な人になったら、周囲の人は後ずさりしそうですね。なお石段の登り口には、「千手観音がお待ちの本堂まで、ゆっくり登ると5分!あわてて登ると15分!」という看板がたてかけてありました。ん? 逆ではないのか。「あわてるとろくなことはない」という千手観音のありがたい教えかもしれません。もう一つの看板には「閉山は五時です 五時迄にお戻り下さい 小中学生は早めに帰るように 家の人が夕食を待ってますよ」と書いてありました。なかなかお茶目なお寺さんです。
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 それでは紅葉を愛でながらゆっくりとのぼっていきましょう。320段を踏みしめながら、赤く色づいたモミジのトンネルを抜けると本堂のあたりに辿り着きました。おおっ、びゅーてぃほー。見事に紅葉したモミジの古木が、艶を競っています。これは素晴らしいですね、写真を撮りまくりました。
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 本堂には長い行列ができていましたが、お参りすると何かご利益があるのでしょうか。同寺HPの「ご利益マップ」によると、本尊の千手観音のご利益は、厄除、一心祈願、子年守護だそうです。あっ、わたしゃネズミ年だった、ま、どうでもいいですけれど。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2014-04-19 06:37 | 中部 | Comments(0)
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