越後編(14):新潟税関(13.3)

 朝、目覚めてカーテンを開けるとどんよりとした曇天、でも雨の心配はなさそうです。朝食をいただいて荷物をまとめ、チェックアウト。歩いてフェリーターミナルまで向かいます。両津市街のすぐ後ろに広がる加茂湖沿いを、雪を戴く山々を眺めながら歩いていると、牡蠣小屋を見かけました。
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 ある通りでは、珍しい意匠の透かしブロックを二つゲット。
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 両津小学校でひさしぶりに見かけた二宮金次郎像と、民家と一体化したような御嶽山神社を撮影。
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 かつては「金澤楼」という妓楼であったという金沢屋旅館は、往時の殷賑をわずかに物語っているようなレトロな建物です。なお「北」という表札をいくつか見かけましたが、あらためて北一輝の故郷なのだなあと実感。
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 そして大きな「佐渡おけさ」像のあるターミナルに到着、7:20出航のジェットフォイルに乗り込み、佐渡に別れを告げました。
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 そして8:25に新潟港に到着、バスに乗って新潟駅前まで行き、近くのファミリー・レストランでモーニング・サービスをいただきながら、事前に入手した観光パンフレットを熟読。ちなみに、新潟市には多くの歴史的建造物が残されており、それらを保存継承していくために結成されたのが「新潟まち遺産の会」。そこにメールで連絡をとり、郵送していただいた資料が「まち遺産マップ 異人池・ドッペリ坂界隈」「柳都新潟 古町花街たてものマップ」「NIIGATA MACHIYA MAP 2007」ですが、新潟街歩きには必携の好資料でした。これらをもとに、本日の行程を決定。余談ですが、目玉焼きにかける醤油をお願いしたところ、すぐに持ってきてくれました。多謝。
 駅の近くで自転車を借りいざ出発…と意気込んでペダルを踏んだものの身を切るような寒風にハンドルを握る手がかじかんでしまいました。これは心してかからねば、低体温症になる前に喫茶店に撤退する勇気も必要ですね。ま、弱音を吐いていないでとるものもとりあえず萬代橋をめざしましょう。駅から十分ほどで、信濃川にかかる六連アーチが優美な萬代橋に着きました。竣工は1929(昭和4)年、新潟のランドマークとも言うべき名橋です。そして信濃川に沿って走り、新潟市歴史博物館「みなとぴあ」へと向かいます。旧新潟市庁舎を模した博物館本館や旧第四銀行住吉町支店がありますが、何といってもお目当ては旧新潟税関庁舎。
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 1858(安政5)年に結ばれた日米通商修好条約により、下田・箱館に加えて神奈川・長崎・新潟・兵庫が開港され、1869(明治2)年に運上所としてつくられたのがこの建物です。ただ新潟港は信濃川の河口港であるため水深が浅く、大型船が入港できなかったため貿易は不振で、ほとんど関税事務は行われなかったとのこと。それにしても惚れ惚れするくらい、けれん味にあふれた物件です。壁面を埋めつくすなまこ壁、ちょこんと載った塔屋、アーチの入口、きんちゃく型の窓。よく「擬洋風建築」と言われますが、なまこ壁を採用した時点で、洋風に見せかけるという意図は破綻していると思います。どうしようもなくなった当時の大工さんが、「もうどうでもええわい」と半ば投げやり、半ば遊び心で建てた建築ではないのかな。眼福眼福。近くにあった、なまこ壁を模したご当地トイレを撮影し、それでは「NIIGATA MACHIYA MAP 2007」を片手に、古い町屋を探訪していきましょう。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2014-06-12 06:33 | 中部 | Comments(0)
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