越後編(29):石泉荘(13.3)

 そして清水園のすこし先にある石泉荘へ。入口の門をくぐると、いきなり「おぬし、やるな」と呟きたくなりました。ピエト・モンドリアンの絵のような洒落た意匠の敷石、それが途中でくいっと左へと曲がりまだ見ぬ景色への期待感をかきたててくれます。脇を飾るのは(たぶん)蓮華寺形灯籠、素晴らしいvistaですね。渋い中門をくぐると、今度は右へと曲がりゆく飛石がお庭へと続きますが、そちらに行く前に離れ座敷に上がらせていただきましょう。
c0051620_6304274.jpg

 申し遅れましたが、この場所にはかつて「花菱」という料亭がありましたが、1904(明治37)年に火災で焼失。その後、新津で製油を業としていた石崎家所有となり別邸として使用され、現在では一般に公開されています。この離れは料亭の建物として使われていたそうで、なるほど通人好みの洒落た意匠です。座敷に座りながら池と庭を眺められる開放的な造りが気持いいですね、ここで芸妓をはべらせて、"山ありて山おもしろく 瀧ありて瀧おもしろく 見ゆる庭かな"などと一首ひねりながら酒池肉林の…壁に耳ありクロード・チアリ、これ以上は書けません。
c0051620_631698.jpg

 それではお庭を拝見させていただきましょう。驚き桃の木山椒の木ブリキに狸に蓄音器、池かと思いきや、なんと新発田川という自然河川でした。自然の地形を上手に利用した河川廻遊式庭園(?)で、樹叢と滝石組・石橋・石灯籠があいまって、野趣にあふれながらも粋な景観を楽しめます。特筆したいのは工夫をこらした意匠の石畳と敷石、見飽きることがありません。ええもんみせてもろた、ここはお薦めです。
c0051620_6313572.jpg

 それでは駅へと向かいましょう。歩いているうちに、ひだる神にとり憑かれたのか無性にお腹がへってきました。これはたまらん、すると渡りに哲也、小嶋精肉店でわが心のメンチカツを売っていました。さっそく購入してむしゃむしゃと頬張りながら歩を薦めます。途中にあった諏訪神社には御柱が祀られてありました。
c0051620_6315893.jpg

 そして新発田駅前に到着、なおすこし離れたところにある月岡温泉に「恋人の聖地」があるそうですが、時間の関係で省略。ここから新潟行きのバスに乗って、木崎へと向かいましょう。お目当ては、木崎村小作争議記念碑と、争議に関する資料を展示している「横井の丘ふるさと資料館」です。詳細については後ほど。事前にインターネットで調べてプリントアウトした地図を持参してきたのですが、どこにあるのか今一つ不安です。駅構内にある観光案内所で訊ねると、バス亭「笠柳」・ふるさと資料館・豊栄駅が記載されている地図をくれましたが、これは後でたいへん重宝しました。

 本日の四枚です。
c0051620_6322755.jpg

c0051620_6325020.jpg

c0051620_6331175.jpg

c0051620_6333126.jpg

by sabasaba13 | 2014-06-30 06:34 | 中部 | Comments(0)
<< 越後編(30):木崎村小作争議... 越後編(28):清水園(13.3) >>