青森・岩手編(8):弘前(02.9)

 弘前城へ行く途中にある橋で、立派な屋根つきの水道管を発見。ちょっと過保護すぎると思いますが、何か謂れがあるのでしょうか。街並保存地区をツーイと走り抜け、旧梅田・伊東家住宅、石場商店を見物。津軽ねぷた村でねぷたを見学し、美味しい焼きおにぎりをいただきました。そして弘前城の天守閣にのぼりましたが、相変わらず岩木山は裾野しか見えず。
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 東北最初の教会である日本基督教団弘前教会①(1907)、ロマネスク様式+木造モルタルの弘前カトリック教会②(1910)、ゴシック様式+赤煉瓦の弘前昇天教会③(1896)と、たてつづけに教会物件の優品を訪問。それにしてもなぜ弘前にこれほどの近代教会建築が集まっているのか、謎です。
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 思わず立ち止まってしげしげと見つめてしまったのが、キッチュな松岡大衆食堂。とどめに旧偕交社(陸軍の親睦団体)を見ようとペダルをこぎながらふと脇を見ると、ううっ、とんでもない商店が。入母屋造に半円アーチ型のファサード。おそるべし弘前。
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 本屋で『津軽』を購入し、帰りの飛行機のなかで読破。おもしろし。次に青森に行ったら、ぜひ太宰が訪れたコースで津軽半島を歩いてみたいな。帰宅したら賢治の『猫の事務所』と啄木の『林中書』も読んでみよう。
 青森・岩手をふらふら歩いて、津軽文化・南部文化を実感してきました。なんだか「日本」という国家の縛りから解き放たれたようで、身軽になったような気がします。国家に立ち向かった啄木、国家を無化した賢治。彼らを育んだrocalityに敬意を表します。賢治の言葉です。
世界がぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない。
 へば、こんどは津軽半島と秋田にいくっぺし。竜飛岬と男鹿半島ときりたんぽと花岡鉱山大湯環状列石が呼んでいる!
by sabasaba13 | 2005-07-09 15:52 | 東北 | Comments(0)
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