越後編(49):柏崎刈羽核(原子力)発電所(13.3)

 金をかけたくないので自分で何とかしろ、か。これは見殺しというよりも人殺しですね。まあ安倍伍長率いる自民党政権の究極の本音といったところですか。気にするな、忘れろ、自分で何とかしろ。ブラーボ。これぞ、白井聡氏が前掲書で評したところの、他者に対して平然と究極の犠牲を強要しておきながらその落とし前をつけない、いや正確には、落とし前をつけなければならないという感覚がそもそも不在である、というメンタリティです。(p.17) そして驚愕するのが、この安倍伍長政権の支持率が50%を超えていること。例えば産経新聞社とFNN(富士ニュースネットワーク)が2014年4月に行なった調査では、支持率は、54.4%です。支持する理由の第一位が「首相の人柄」65.1%というのも卓袱台を蹴り倒したくなりますが、みなさんこの政権の正体を知った上で支持されているのでしょうか。『安倍改憲政権の正体』(斎藤貴男 岩波ブックレット871)の書評でも述べましたが、国民を犠牲にしてアメリカと大企業の利益にひたすら奉仕する、危険な走狗的政権です。それを承知で支持しているのかなあ("僕たちを食い物にして!もっと大企業とアメリカに尻尾を振って!")、あるいは「アベノミクス」「日本は素晴らしい」という甘言に騙されて経済成長とナルシシズムに酔い痴れているのかなあ、あるいは…ほんとうに気がつかないのかなあ。いずれにせよ、騙されない力と知性と批判精神の劣化、いや欠落には悲哀すら感じます。ま、自民党と官僚のみなさまが、精魂込めてそう導き続けてくださった結果ですから、そしてそれを私たちが放置してきたのですから、しかたないのかもしれません。知識の詰め込み教育、それを試す大学受験、非人間的な競争、考える力を奪い現実から逃避させるための娯楽の数々、ストレスを隠蔽するための愛国心。はい、騙されやすく知性と批判精神に欠けた人間の一丁あがり。アレクシ・ド・トクヴィルは"民主政治においては、人々は自らにふさわしい政府しか持てない"と言いましたが、逆もまた真です。知性に欠けた政府と国民が手を取り合って、さあどこへ行くのでしょう。奈落の底に落ちるのは自業自得ですが、せめて世界中の人々に「ああなったらおしまいだね」と他山の石になるような亡び方をしてほしいものです。
by sabasaba13 | 2014-07-27 08:08 | 中部 | Comments(0)
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