真鶴半島編(5):(05.7)

 上の道祖神に向かう途中の小学校で二宮金次郎像を発見。しかも校庭に入る門が少し開いているではありませんか。昨今の情勢からみて無断侵入はまずいかなと思いましたが、すぐ目の前だし、問い詰められたら善良な歴史研究者然として近代日本教育史における二宮金次郎像の意義を説明してごまかそうと決意。侵入。石造りのオーソドックスな物件でした。説明文を読むと、もともとは鉄製で1942(昭和17)年に金属供出のため撤去されました。1979(昭和54)年校舎新築の際、「先人の意志を継承し石彫にて復元」したそうです。珍しいケースではないかな。さてそそくさと逃げるように門から脱出し、小学校の名前を確認しようとしたら校名を刻んであるプレートがはずされていました。廃校だったのですね。地図で確認したら岩小学校という名前でした。冥福を祈ります、合掌。ここから坂道を少しのぼると上の道祖神があります。仲良く三体ならんで、ずーっと村人たちの暮らしを見守ってきたんだろうなあ。右の二体は頭部が新しいので、たぶん磨耗がひどいため最近すげかえられたのでしょう。歌舞伎役者のようにりりしい顔です。左一体のすこし悲しそうないたずら小僧の如き表情がいいですね。青い毛糸の帽子もよく似合っています。
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 さて、ふたたびうたい坂に戻り、真鶴駅に向かいました。途中にある大下の道祖神と、石工の業績を讃えた「石工先祖の碑」を見て、駅に到着です。
 できれば、中川画伯が何枚も何枚も描いた福浦の港にも寄りたかったのですが、暑さの中歩き疲れたので断腸の思いで割愛しました。実は駅に向かって歩いている時、すたすたと歩く中年の女性に抜かされた精神的衝撃もありまして。歩く早さにはけっこう自信があったのですが、さすがに年かなあと思いました。まあ無理せず自惚れずマイ・ペースで散歩を続けることにしましょう。それにしても、あの方の歩き方は見事なものでした。
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 というわけで、真鶴半島はいいところでした。頼朝と中川一政と道祖神とアジと二宮金次郎が好きな方でしたら、ぜひお勧めします。今度は空気の澄んだ晩秋、紅葉のきれいな頃に来てみたいな。
by sabasaba13 | 2005-07-17 19:07 | 関東 | Comments(0)
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