オーストリア編(57):クリッペンシュタイン(13.8)

 第一区間、第二区間と乗り継ぐにつれ、どんどんと高度が上がり、やがてハルシュタット湖や遥かなる山なみを見渡せるようになってきます。
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 なお第三区間まであるのですが、ガイドブックによると、展望を楽しむのなら第二区間までで充分とのこと。写真のとおり、第三区間はほぼ並行移動なので納得。ここで降りて付近を散策することにしました。ロープウェイ駅の近くにはまだ雪が解けずに残っており、子どもたちの恰好の遊び場となっています。花の咲き誇る季節はもう過ぎているのですが、目敏い山ノ神が可憐な花を見つけました。写真を撮っていると、大黒様のように大きな荷物を担いだ二人の若者が、すたすたと歩き去っていきます。山ノ神と顔を見合わせて首肯、これはパラグライダーの離陸ポイントがすぐ近くにあるに違いない。パラグライダーが大空へと飛び立つところを一度見たいと思っていたのですが、その念願が叶いそう。やりい。
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 二人の後をついていくと、おおっ、やがて視界が開け、ハルシュタットの街並みと湖、そして連山を一望できる場所に出ました。その緩やかな斜面に、パラグライダーを広げて待機するたくさんの方々がいらっしゃいます。ここが離陸ポイントなのですね。それでは芝生に腰をおろし、じっくりと堪能させていただきましょう。
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 とは言っても、思ったより簡単に飛び立つのですね。パラグライダーを持ち上げて風をはらませ、風上に向かってたったったっと走ると、ふわっと舞い上がり、すーっと大空へと滑走していきます。思わず♪You've blown it all sky high♪と唄いたくなるような爽快な光景。中には上手くゆかずに、へたってしまう方もおられましたが。よく見ると、管制官らしき人がいて、離陸する順番などをきちんと指示しているようです。次々と、ハルシュタット湖へ向けて吸いこまれるように飛び立っていくパラグライダー、ふん、羨ましくなんか…あるぞ。♪ああー果てしない夢を追い続け、ああーいつの日か大空かけめぐる♪とシャウトしながら、棚ぼたのようにその日が来ることを期待しないこともない小心者の二人でした。なお近くには展望台もあるので、ここから眺めるのも一興です。
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 そして十分ほど歩くと、ファイブ・フィンガーズ(Five Fingers)という展望台に着きました。まるでフリッツ・フォン・エリックのアイアン・クローのように(ほんっとに古いなあ)、指のように細長い鋼鉄製の展望台が五本、中空に突き出ています。足もとも金網なので、下界が透けて見えるというなかなかスリリングな物件。しかし高所フェチの山ノ神は平気の平左、常日頃その薫陶を受けている小生もNo problem。先端まで行って、絶景を満喫しました。なおその一つには額縁が設置されており、ちょっとスペースが狭いのですが、むりやり体をねじ込んで記念写真を撮影することができます。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2014-11-23 09:33 | 海外 | Comments(0)
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