北海道編(42):落石岬灯台(13.9)

 それでは落石岬へと向かってもらいましょう。途中で、イルカのガードレール・アニマルを発見、車窓から撮影しました。そして三十分ほど走ると、落石岬への入口にあたる車止めゲートに到着です。
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 事前に調べた情報によると、灯台まではここから徒歩約25分。現在の時刻は15:19、釧路行きの列車は落石駅発16:35、これを逃すと次の列車は19:25です。運転手さんに訊ねると、ここから落石駅までは十分弱。うん、なんとかなりそうだな。一時間後に迎えに来てくれるようお願いして、まっすぐな一本道に歩を進めました。分かれ道もありますが道標があるので大丈夫。しばらく歩くと湿原で、歩きにくい丸太の木道となります。
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 林の中を抜けると広大な笹原、そして遠くに灯台が見えてきました。もちろんあたりに人影はなく、荒涼とした最果て感があふれています。ぞくっ。ここでヒグマにでくわしたら…どうしよ。えーと知床で学んだことを復習復習。絶対にしてはいけないのは、走って逃げることと大騒ぎをすること。とりあえず静かに逃げる、それでも襲われたら、♪LET IT BE♪、あるいは♪THE END♪。お会いしなくてすんだのは僥倖でした。なおこのあたりは自生の南限地として国の天然記念物に指定されているサカイツツジが、6月上旬に一面に咲き誇るそうです。
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 そして落石岬灯台に到着。ゲートから歩いて二十分ほどかかりました。灯台を撮影して、茫漠とした静寂に包まれながら紫煙をくゆらす孤独な旅人。
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 なんてかっこつけている場合ではありません。そろそろ戻らねば。しゃかしゃかと歩くこと二十分、タクシーはちゃんと待っていてくれました。お礼を言って乗り込み落石駅へ、やれやれ余裕の横田大観で間に合いました。小さな無人駅、無聊を慰めるためでしょう待合室には旅行者が書き込めるノートが置いてありました。ぱらぱらとめくってみると、さもありなん、「無人駅の冬の夜はつらいです」「寒 ストーブ取り付けろ」「寒い!!」といったコメントが多々ありました。気になったのは、中国の方なのでしょうか、「恨」「日本我恨?」という書き込みがあったことです。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2015-04-21 06:37 | 北海道 | Comments(0)
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