植治の庭編(7):南禅院・永観堂(13.11)

 南禅寺の境内を散策しながら紅葉を愛でましたが、盛りは過ぎたようです。琵琶湖疎水支流を導く水路閣は、風格のある見事な建造物です。景観を意識してつくったのでしょう、その識見には頭を垂れましょう。
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 階段をのぼったところにあるのが南禅院、紅葉の時期には訪れたことがないので入ってみることにしました。小さな池のまわりを埋め尽くすように色づく紅葉もきれいだし、高低差のある小道を歩いて池を一周でき景観の変化を楽しめるし、水面に映る紅葉も興趣があるし、それほど混雑もしていないし、こちらは穴場です。秋の名残を愛でていると、山ノ神が近づいてきて満面の笑みでデジタル・カメラのディスプレイをかざします。「決定的瞬間を撮ったわ」 どりゃどりゃ…本堂の大広間で、寺男さんが座布団を投げている場面でした。彼女曰く、まるで手裏剣のように次々と座布団を投げて並べる腕前は、匠の技だったそうです。修行の一環なのか、単なる手抜きなのか、よくわかりませんがそれは見たいものでした。
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 南禅寺の境内を通り抜け、次に向かうは永観堂です。なおこのあたりに、植治の傑作のひとつ、碧雲荘があるのですが公開はされていません。noblesse obligeというじゃありませんか、ここは一つ入園料1000円でもいいから一般公開して太っ腹なところを見せてほしいものです。定番中の定番、紅葉の名所・永観堂はさすがに大混雑でした。それにしても拝観料1000円とは強気ですね。この時期の拝観者数が一日五千人だとして…いや無粋な計算はやめましょう。お坊さんだって霞を食べて生きているのではないですから。
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 境内を埋めつくす雑踏に辟易しながらも、紅葉を堪能。なんだかんだ言って、この時期は見応えのあるお寺さんです。出口のところに「ご朱印帳をお忘れでは?」という立て看板がありましたが、朱印を押し忘れに喚起を促すということなのでしょうか。
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 それでは哲学の道をすこし歩いてから真如堂へと向かいましょう。パーキング「タイムズ」の看板が、お馴染みの黄色ではなく白でした。景観に配慮したということなのか、あるいはそのふりをして企業のイメージ向上を図ったのか、よくわかりません。「日の出うどん」という店には長蛇の列ができていましたが、よほど美味しいうどんなのでしょうか。
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 なおこのあたりのお宅では、「月当番」という札がぶらさげてあったり、玄関先に「防火用」という赤いバケツが置いてあったりしました。みんなで協力して暮らしていこうという、コミュニティの息遣いを感じます。
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 安楽寺参道の石段を覆うもみじを撮影し、すこし歩くと「野犬にエサをあたえないで下さい」という注意書きがありました。へえ、そういう奇特な方もいるんだ、はた迷惑かもしれませんが。
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 本日の四枚、上から南禅寺、水路閣、南禅院、永観堂です。
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by sabasaba13 | 2015-05-27 06:35 | 京都 | Comments(0)
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