植治の庭編(19):京都平安ホテル(13.11)

 登録有形文化財に指定されている平安神宮の大鳥居を撮影して、地下鉄東山駅へ向かって歩いていると「桝富」というお店に長蛇の列ができていました。今調べてみると、鴨肉の美味しい蕎麦屋さんだそうです。よろしい、覚えておきましょう。
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 東山駅から地下鉄東西線で烏丸御池駅へ、地下鉄烏丸線に乗り換えて今出川駅で下車。めざすは京都平安ホテルの日本庭園です。とはいえ時刻は午後三時すこし前、何も食べずに徘徊していたので♪お腹と背中がくっつくぞ♪状態です。近くに地元民経営の喫茶店はないものかと見まわしましたが、ありません。ホテルに向かって歩いていると「府民ホール ALTI」があり、その中に喫茶店があるようです。さっそく入店してサンドイッチと珈琲を所望。やれやれ一息つけました。
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 そして京都平安ホテルに到着。フロントで見学をしたい旨を告げると、快く了承してくれました。ここは公家屋敷の庭園として江戸時代に造られた池泉回遊式お庭で、大正年間に小川治兵衛氏の手により改造されたそうです。それではさっそく拝見いたしましょう。池と滝、築山で構成された小振りなお庭ですが、植治の魅力がぎゅっと凝縮されているようです。遊び心にあふれた石橋や沢渡石、景観にあわせて配置されたさまざまな意匠の石灯籠、飛び石・石組・景石の妙、満喫させていただきました。惜しむらくは、無味乾燥で無粋なホテルが水面にきれいに映ってしまうこと。ほんとに何とかなりませんかねえ。
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 なおこのお庭は、米国の日本庭園専門誌「Journal of Japanese Gardening」の「2014年日本庭園ランキング」の4位に選ばれたそうです。これは、米国在住のダグラス・ロス氏が日本庭園を世界中に紹介するために1998年に創刊した英語の隔月刊誌で、ただ「大きい」「有名」であるだけの庭園よりも、本当にゆったりとした美しい空間に人々の目を向けようと、日・米・豪の専門家たちが日本全国の日本庭園を調査し、庭そのものの質、建物との調和、利用者への対応などを総合的に判断し順位をつけたそうです。参考までに2014年のランキングを紹介しましょう。
第1位 足立美術館 (島根 美術館)
第2位 桂離宮 (京都 国有財産)
第3位 湯村-常磐ホテル (山梨 旅館ホテル)
第4位 御所西 京都平安ホテル (京都 ホテル)
第5位 山本亭 (東京 旧個人邸)
第6位 養浩館庭園 (福井 旧藩主別邸)
第7位 無鄰菴 (京都 旧山県有朋邸)
第8位 佳水園皆美 (島根 旅館ホテル)
第9位 栗林公園 (高松 旧藩別邸)
第10位 庭園の宿 石亭 (広島 旅館)
 まだまだ拝見していないお庭がたくさんあり、嬉しく思います。他者の評価にふりまわされる気はありませんが、それなりの根拠もあるでしょう。機会を見つけてぼちぼち訪れてみましょう。

 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2015-06-28 08:19 | 京都 | Comments(0)
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