重森三玲の庭編(3):備中高梁へ(14.3)

 眼下に富士山が拝めるのではと期待したのですが、厚い雲海に覆われて所在すらわかりません。今日の天気はあまりよろしくないようですね、まあ雨が降らなければ諒としましょう。機内サービスのオレンジジュースをいただくと、紙コップには「3.11 ありがとう、全世界 日本赤十字社」と記されていました。全世界が協力して、人為的な災厄(戦争・テロ・環境破壊…)を食い止め、非人為的な災厄(地震・津波…)に際しては助け合う、ほんとうにそういう世界であってほしいと思います。しかし暴力をふるいながら世界を意のままに操ろうとするアメリカ合州国に、腰巾着・コバンザメ・ツネオのようにへばりつく日本。挙句の果ては、その暴力のお手伝いをさせてくださいと懇願する安倍伍長。無関心な国民に、腰砕けのメディア。来るところまで来た、という感じですね。
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 そして定刻通り9:10に岡山空港に着陸しました。これから備中高梁まで行き、重森三玲のお庭をまわる予定です。事前に調べたところ、タクシーを使えば、重森生家跡(松籟園庭園)・友琳の庭・重森三玲記念館(天籟庵)の三つを余裕の横山大観でまわれますが、路線バスだと生家跡には行けそうもありません。とりあえず備中高梁駅まで行って、タクシーが見つかれば僥倖、見つからなければ諦めてバス、ということにしましょう。ちなみにバスだと、備中高梁駅(11:42)→新町(12:13)→吉備中央町役場賀陽庁舎「友琳の庭」→新町(14:06)→吉川(14:34)→天籟庵・重森三玲記念館→吉川(15:20)→備中高梁駅(16:19)という行程になります。空港から三十分ほどバスに乗って岡山駅に到着、構内では岡本太郎の大きな陶壁画「躍進」とひさしぶりに再会。駅構内に置いてあった観光パンフレットをふと見ると、「一般公開 旧津山扇形機関車庫」というチラシがありました。電話で予約をすれば津山駅にある扇形機関車庫を土日に見学できるのですね。転車台・扇形機関車庫マニアとしては見逃せない物件、脳裡にしっかりと入力しました。
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 今回の旅は列車による移動が多いので、売店で時刻表を購入。そしてコインロッカーに荷物を預けて伯備線に乗り込みました。かなりガタがきている、ちょっと親近感も湧く鈍行列車に揺られていると、山ノ神が座席の隙間を指差します。覗いて見ると、円柱型の小さなプラスチック容器が二つ、隙間に押し込められていましたが、山ノ神曰く「ゴキブリ用殺虫剤じゃないの?」 うーん、結論は留保しますがその可能性は大ですね。
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 高梁川に沿って列車は走り三十分ほどで美中高梁駅に到着、私は六年ぶりの、山ノ神ははじめての来訪です。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2015-07-06 06:34 | 山陽 | Comments(0)
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