重森三玲の庭編(42):北野異人館街(14.3)

 道路をはさんであるのが神戸北野美術館、1898(明治31)年にドイツ人住宅として建てられた洋館ですが、そのアメリカ領事館官舎として使われ、現在では美術館として公開されています。その向かいはラインの館、1915年にドレウェル夫人が建てた洋館ですが、無料で公開されています。二階にのぼると洋館長屋や神戸のビル街を一望することができました。なお命名の由来は、一般公開に際して愛称を公募したところ、外壁の下見板の横線(ライン)が美しいので「ラインの館」と名づけられたそうです。
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 両物件の間にある狭い坂道をのぼり、どんつきを右に曲がると旧サッスーン邸があります。ユダヤ系シリア人貿易商デヴィット・サッスーンが住んでいたコロニアル様式の洋館で、公開はされておらず結婚式の会場として利用されているそうです。なおここのお庭の桜はほぼ満開でした。
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 左に曲がると、プラトン装飾美術館、アボイ氏の自邸として1910年代に建設された西洋館を、イタリアの絵画・彫刻・家具・調度品などを展示する美術館として公開しています。その先にある旧中国領事館のところを左に曲がると北野外人倶楽部です。1902(明治35)年頃に居留地に建てられ、外国人の社交場になっていた洋館が、有料で公開されています。
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 北野の異人館街の最も北側には、阪神淡路大震災以後閉鎖されたままの展望塔の家(旧リューク邸)が建っていました。うろこの館は1905(明治38)年に建てられた外国人用の貸家で、神戸で最初に公開された異人館です。外壁のスレートの形状が魚のうろこに見えることからこの名で親しまれており、たくさんの観光客が陸続と吸い込まれていきます。北野異人館街の定番ですが、入館料は1000円。"石のやうに黙殺して"(でも塀ごしに写真を撮影)次へ参りましょう。
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 本家オランダ館で顔はめ看板を撮って、オランダ坂をおりていきます。途中にあった香りの家オランダ館は、大正時代の中頃にオランダ総領事が建てた洋館で、好みに合ったオリジナルの香水を調合してくれるそうです。その手のものに寸毫も関心がない(ほんとに助かります)山ノ神は石の(以下略)。
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 本日の二枚、ラインの館二階からの眺めとオランダ坂です。
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by sabasaba13 | 2015-09-08 06:44 | 近畿 | Comments(0)
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