言葉の花綵126

 水を乞いて酒を得た。(アーサー・ビナード)

 名声は川のようなものであって、軽くてふくらんだものを浮かべ、重くてがっしりしたものを沈める。(ベーコン)

 これらすべての富が甲殻をなして、あなたたちは周囲の貧困が見えなくなっている。注意したまえ。(『週刊アフリカ』)

 あなたがたの心に下々を思いやる場がないならば、神の家にあなたがたの場は存在しないであろう。(『週刊アフリカ』)

 世に無用のものはない。(『みみずのたはごと』 徳冨蘆花)

 どんなものでも七年間捨てずに持っていれば、使い道が見つかる。(アーサー・ビナードの祖父)

 財布が軽ければ心は重い。(アメリカの俚諺)

 大事な一張羅を虫に食われるという苦い目に、己は一度も遭ったことがない。なぜなら、一張羅を毎日欠かさず着ているからだ。(アレクサンダー・ポープ)

 人間の寿命は神が決めるが、決算の際、各人が釣りに費やした時間は免除され、差し引かれない。(バビロニアの格言)

 四十五十は鼻たれ小僧。(渋沢栄一)

 人の心は落下傘と同じだ。開いた状態でなければ、まったく機能を果たさない。(ジェームズ・デュワー)

 生きて行くということは、絶えず取捨選択を迫られることだ。(アーサー・ビナード)

 録音が手に入ったら、その音楽を自分が持っていると思うのは大いなる勘違い。音楽という〈いとなみ〉自体が、人間は究極のところなにも持っちゃいない真実を、歌い上げるものだ。(ジョン・ケージ)
by sabasaba13 | 2015-09-26 10:36 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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