スイス編(8):ヴィンタートゥール(14.8)

 やってきた乗合タクシーに乗って、オスカー・ラインハルト美術館でおろしてもらいました。入館してムゼウム・パスを見せると、ORと印刷されているシールをくれました。これを胸に貼って、見学の開始です。こちらはホドラーとフリードリヒのコレクションが充実していました。なお残念ながらここも館内は撮影禁止でした。
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 近くにあったヴィンタートゥールの公会堂と噴水、きれいな花壇を撮影して、歩いてヴィンタートゥール美術館へ。この美術館は、スイス第4の規模を誇る近代美術のコレクションを所蔵しているとのことです。ちなみにベスト3はどこでしょう? バーゼル市立美術館がトップなのは間違いないでしょうが、残り二つがわかりません。ご教示を乞う。展示は、ホドラー、クレー、モネ、シスレー、ゴッホ、ボナール、ルドン、ルソー、ピカソ、ブラック、マグリット、モンドリアン、ロダン、ブランクーシ、ジャコメッティの絵が汗牛充棟、近代美術の百花繚乱でした。なお写真撮影は…さきほど訪れた二つの美術館の流れで禁止と勝手に判断し自粛しましたが、確認しませんでした。もしかすると可能だったかもしれません。なお一目見て忘れられない、静謐な画面がかもしだす不気味さと不安さが記憶に残る絵があり、画家の名前をメモに書いておきました。"Vallotton" 後日談ですが、帰国後はすっかり忘れてしまい多忙な日々を送っていたのですが、2014年9月6日放送の『美の巨人たち』で、フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)の「ボール」という不思議で怪しい作品を紹介していたのを見ていて、はたと気づきました。ヴァロットン、ヴィンタートゥール美術館で気になったあの画家だ! おまけに三菱一号館美術館で展覧会が開かれているとのこと。山ノ神を誘って「冷たい炎の画家 ヴァロットン展」を見てきました。
 美術館のカフェで珈琲を飲んでひと休み。それでは転車台を見てチューリヒに戻りましょう。あいにく雨が降り始め、傘をさして駅へと歩きます。『地球の歩き方』によると、ここヴィンタートゥールの歴史は古く、陶製ストーブの製造から繊維工業、機械工業へと変遷を繰り返しながらも、スイスの産業革命の牽引車としての役割を果たしてきました。産業革命期に古い建物が壊されてしまったので、中世の趣はありません。確かに歩いていても、モダンな建物が多いような気がします。そしてこの町の誇るべき財産が、当時の豊かな資本家たちが集めた美術・芸術品の数々で、それらを展示する美術館は主なものだけでも17もあるそうです。
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 本日の六枚、上から一枚目がオスカー・ラインハルト美術館、二枚目が公会堂、四枚目がヴィンタートゥール美術館です。
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by sabasaba13 | 2015-10-04 09:09 | 海外 | Comments(0)
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