スイス編(21):サン・モリッツ(14.8)

 そうこうしているうちに、15:29に列車はサン・モリッツ駅に到着しました。列車から降りて、まずは"シャンパン気候"と呼ばれる爽快な空気を深呼吸。気がつけば青空が見えてきました。さすがは晴天日が年間平均322日のサン・モリッツ、これからは「歩くサン・モリッツ」と自称しようかな。余談ですが、ここサン・モリッツは北海道倶知安市町と姉妹都市だそうです。スイスに縁の深い秩父宮が冬のニセコを訪れた際、新聞に『極東のサン・モリッツ』と書いたことがきっかけだそうな。駅の窓口で、四日後に乗車する氷河急行の昼食を予約し、売店でビールを購入。駅のiで今夜の塒、ホテル「ニラ・アルピナ(Nira Alpina)」までのアクセスを訊ねたら、親切にもホテルに電話をしてくれて送迎を要請してくれました。駅のカフェで珈琲を飲みながら待っていると、ミルクの蓋はパウル・クレーの絵でした。さすがはスイス。
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 しばらくしてホテルの送迎車が到着、お礼を言って乗り込みました。車はサン・モリッツ湖、チャンプフェー湖を通り過ぎ、坂道をすこしのぼって二十分ほどでホテルに着きました。このあたりはスールレイ(Surlej)という地で、ホテルの目の前に、サン・モリッツ周辺で最も高所にあるコルヴァッチ(Corvatsch)展望台へとのぼるロープウェイ駅があります。
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 フロントでチェックインをするとエンガディン(Engadin)・カードをくれましたが、これでロープウェイをはじめすべての公共輸送機関を無料で利用できるとのこと。素晴らしい! なお部屋はダブル・ベッドですが、要望すればツイン・ベッドに直してくれるそうです。山ノ神は「お願いします」と即答、曰く「うちの旦那はnoisy」。ん? ノイジー… 五月蠅い… ?… 鼾か! 反論もできずに沈黙を守りました。テラスに出ると、おお素晴らしい、眼前に峨々たる山々が屹立しています。
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 しばし美しい風景に見惚れながら待っていると、準備ができたと呼びに来てくれました。案内された部屋は内装も調度品も高級感に満ちたもので、快適な時間が過ごせそうです。浴室・洗面所も申し分なし。ガラス戸を開けて外へ出ると、緑の芝生と地続きになっており、さきほど見た山並みを一望できました。実は、事前にサン・モリッツについて調べている時に見つけたホテルで、ぜひ泊まってみたいと念願して予約しました。その期待は外れず、大満足です。山ノ神もいたく気に入ったようで、嬉しく思います。なお彼女はホテルが気に入ると「うち」と呼ぶ癖があり、以後「うちへ帰ろう」「うちの近く」と連発することになります。部屋に戻るとニーチェの『ツァラトゥストラはこう語った』が置いてありましたが、この部屋だったら完読できそうです。ドイツ語でしたから無理ですが。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2015-10-27 06:45 | 海外 | Comments(0)
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