スイス編(82):シヨン城へ(14.8)

 朝目覚めて窓から外を見ると、ノートルダム聖堂が朝日を浴びて輝いています。良かった、天気は良さそうです。朝食を食べにエレベーターに乗ろうとすると、近くに「この機械時計は高さが30.02mあり、世界最大です。1999年にカルージュ在住のカゼス氏により作られ、世界一ギネス・ブックに登録されています」と日本語で記したプレートがありました。上を見上げると…なるほどこれは長い、だからどうしたと言われると困りますが。
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 最上階にある眺めの良いレストランに行き、すでに食べ始めていたAさんと一緒に朝食をいただきました。8:30にロビーで落ち合おうと決めて、部屋に戻って身支度を整えました。そしてロビーに行き三人で外へ出ようとすると、ドアのところに一目で分かる「置き引き注意」というピクトグラムが描かれていました。
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 すぐ隣にあるコルナヴァン駅に行き、われわれは「スイス・セーバー・フレキシー・パス」の最後の一日分があるので、Aさんだけがモントルーまでの切符を窓口で購入。彼女がじゃらじゃらと小銭をひろげると、「お金持ちですね」と言われました。なおAさんは60歳ということで約1フランの割引となりましたが、IDカードなどの提示は求められません。何ともおおらかですね。そして9:02発のブリーク行きのIR(Interregional:地方都市を結ぶ急行列車)に乗り込みました。
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 車窓を流れゆくレマン湖の絶景を…と言いたいところですが、見る見るうちに暗雲がたちこめ小雨が落ちてきました。やれやれ晴れ男の運も尽きたようです。停車したローザンヌ駅でホームをふと見ると、女性の車掌が煙草を片手に書類に目を落とされています。このゆるさがいいですね。
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 四十分ほどでモントルーに到着、幸い雨はあがりましたがどんよりとした曇り空です。駅前から階段を下りると、そこがレマン湖沿いのメインストリート、グラン通りです。ここから№201のバスに乗ってシヨン城へと向かいます。なお列車に乗ってVeytaux-Chillon駅で降りるという手もあるのですが、この駅で停まる列車が少ないので、バスの方がよろしいようです。観光地図の掲示板で停留所を確認して待っていると、すぐにバスがやってきました。さっそく乗り込み車窓から外を眺めていると、「マルシェ(市場)」のところでフレディ・マーキュリーの銅像を発見。ぜひ帰りに寄りましょう。「Montreux Casino」というバス停がありましたが、ここで毎年7月にモントルー・ジャズ・フェスティバルが開かれるのですね。うーん、いつの日にか聴きにきてみたいものです。
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 余談ですが、私が所有している関連のアルバムは「ビル・エバンズ・アット・ザ・モントルー・ジャズ・フェスティバル」「レイ・ブライアント・アローン・アット・モントルー」。なおビル・エバンス盤のジャケット写真はこれから訪れるシヨン城です。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2016-02-01 06:38 | 海外 | Comments(0)
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