小笠原伯爵邸編(2):(2016.1)

 それでは中に入りましょう。なお事前に連絡をしておけば、係の方に館内を案内していただけます。荷物とコートをクロークに預けて、さあ館内探検のはじまりはじまり。まず、エントランス上部にある鉄製ファンライト(明かり取り)は、鳥籠に入った小鳥と葡萄がデザインされています。小笠原長幹は鳥が大好きで、館の各処に鳥がモチーフとしてちりばめられています。人呼んで「小鳥の館」、ウェザー・リポートの「バードランド」をウォークマンで聴きながら(古いなあ)見学するのも一興かもしれません。クローク上部にある唐草模様の鉄細工を見ると、ライトの上に小鳥がちょこんととまっていました。
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 エントランスの天井には小川三知作のステンドグラス(復元)がありますが、舞い飛ぶ鳥たちを遠近法を用いて表現しています。なお小川三知は日本初のステンドグラス作家といえる方、ウィキぺディアから引用します。
小川三知 (おがわさんち、1867-1928)は大正から昭和初めに活躍したステンドグラスの工芸家。橋本雅邦に学んだ高い日本画の素養と、アメリカで修行して身に付けた複雑な色調を生み出すガラス技法で、アール・ヌーヴォー、アール・デコ風でありながらどこか日本情緒を感じさせる作品を生み出し、日本初のステンドグラス作家といえる存在である。
 まずはディナー・ルームへ、こちらは小笠原伯爵家の正餐用食堂です。チークの壁が重厚な印象で、かつて5男6女の子どもたちと伯爵夫妻が囲んだ大テーブルが置かれていますが、これは邸内で現存する唯一の家具だそうです。エリザベシアンの影響を受けた意匠で、「メロンレッグ」と呼ばれる脚部には細かい装飾が施されています。
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 その隣が、柱頭装飾が可憐な応接間で、白壁が清楚な雰囲気をただよわせています。中央の窓には小花を吹き寄せた愛らしいデザインのステンドグラスがありますが、これも小川三知の作品でオリジナルのものです。
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 そしてこの館の最大の見せ場が、一番奥にある半円形のシガー・ルーム。煙草や葉巻がトルコやエジプトから入ったことから、西洋館の喫煙室はイスラム風につくることが当時の慣わしでした。大理石の柱と床、内壁、窓枠、扉などをうめつくす濃密華麗なイスラム風装飾に圧倒されます。なおここは紫煙が漂うなかで、男性のみが語らう場所だったそうです。女性の談話室は現在女性用トイレになっているそうなので、さっそく山ノ神を斥候として派遣しました。…彼女曰く、華麗なシャンデリアのある、白壁の瀟洒な広い部屋だそうです。
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 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2016-02-27 07:21 | 東京 | Comments(0)
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