伊勢・美濃編(9):花の窟神社(14.9)

 獅子岩から自転車で十分ほど走ると、産田神社があります。お目当ては神籬(ひもろぎ)跡、神を招くための石で囲んだ祀り場です。全国で二か所しかない珍しい遺跡とのこと。本殿の脇に、十数個の石を長方形に組んだ神籬跡がありました。古代では、神社に建物はなく、こうした依代に神を迎えていたのですね。珍しいものを見せてもろた。
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 そして花の窟神社へと向かいます。途中でユニークな形の透かしブロックを二つ見つけました。後者は透かしというよりは穴ですが。
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 「原発反対」の看板を掲げたお宅もありました。自転車で走ること十分ほどで神社に着きましたが、お腹もへってきたので、お綱茶屋で熊野地鶏親子丼をいただきました。
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 そして花の窟(いわや)神社へ、高さ約45mの巨巌を御神体としている神社です。観光バスから次々と押し寄せる人波とともに境内へ入りました。なるほど、これは凄い。ちっぽけな人間どもを睥睨するように屹立する巨岩、その足下にいるだけで身のすくむ思いです。自然の力に畏敬を感じる心性を失わないようにしたいものです。いやあ、ええもん見せてもろた。なお、毎年2月2日と10月2日には、110尋(約180m)の大綱に季節の花や扇を括りつけて巌と松を結ぶ「お綱かけ神事」が行われるそうです。
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 そして恒例の絵馬ウォッチング、今回の逸品は「○○が3番もらえますように。やる気100%がんばれ!」でした。社務所の前では、ご朱印をもらうための人だかりができていましたが、最近よく見かける光景ですね。面倒くさいので人事を尽くさずに、天命を手に入れようとする方が増えているのでしょうか。ちょっと気になります。
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 現在の時刻は午前11時、これなら自転車で木本隧道と鬼ヶ城を訪れて観光案内処に戻り、タクシーで丸山千枚田を見に行く余裕は十二分にあります。御慶。電動アシストのおかげで、十五分ほどでまず木本隧道に到着です。坑門はイギリス積み煉瓦でできており、壁柱と帯石・笠石・迫石・扁額を備えた重厚なものです。竣工は1925(大正14)年、完成当時は栗子トンネル(福島県/山形県)に次ぐ長さ(509m)だったそうです。自転車で走るとその長さを実感できました。
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 トンネルを抜けて十分ほど走ると鬼ヶ城に着きました。まずは眺望が良さそうなので室町時代に有馬忠親が築いた山城跡へとのぼりましたが、期待はずれでした。たくさんの桜が植えられていたので、春には見事な景観になるでしょう。そして地盤の隆起と風蝕・海蝕によって造り出された奇観、鬼ヶ城を見物。平安時代初期、征夷大将軍・坂上田村麻呂がここを根城にして鬼と恐れられた海賊「多娥丸(たがまる)」を征討したという伝説が残っています。
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 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2016-03-14 06:47 | 近畿 | Comments(0)
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