伊勢・美濃編(21):神島(14.9)

 なお近くに句碑と記念碑がありました。なんでもここ神島は、バードウォッチャーの間で「鷹渡りの島」として知られているそうです。「神島俳句ウォーク」という催しで詠まれた、それにちなんだ優秀句を刻んでありました。その中のひとつに、"鷹渡る九鬼水軍の航路より"という句がありましたが、なるほどこのあたりは九鬼水軍の縄張りなのですね。なお、インターネットで調べてみたら、先ほど寄港した答志島は、九鬼水軍の将・九鬼嘉隆が関ヶ原の戦いに敗れ自刃した場所で、彼の首と胴は島内にある塚に葬られているそうです。神島小学校・中学校の脇を通り、古里(ごり)の浜に沿って歩き、ふたたび森の中を抜けるのぼり道へと入ります。
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 途中に「鏡石」がありましたが…どこが鏡なのだろう? 「神島中学校」という表札のある門柱が草の中に埋もれていましたが、かつてここにあったのでしょうか。
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 陶器製のタコ壺が打ち捨てられていましたが、すこし先に進むとプラスチック製のタコ壺が仰山積み上げられていました。タコ壺にも歴史あり、ですね。
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 神島発電所の前を通り過ぎると、港に到着。ニワの浜から45分ほどかかりました。全体の行程としては、見学や休憩の時間を含めて2時間半~3時間と見ておけばよろしいでしょう。現在の時刻は10:55、菅島に行く船は11:35出航。港のすぐ近くに「潮波(さっぱ)」という食事処があったので、ここで昼食をいただくことにしました。島に在住している主婦の方手作りのタコ飯定食を注文して、海の幸に舌鼓を打ちました。すっぽーん!
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 店にあったパンフレットを読むと、神島のタコはアワビを餌にしているそうです。なるほど美味しいわけだ。また魚を海藻でぐるぐる巻きにした料理は「アラメ巻き」、後学のために解説を転記します。
 アワビのエサにもなると言われる、海藻の一種「アラメ」。神島では資源保護のため、夏場の一日、たった二時間だけ刈り取りに海へ出ることができます。この日は海女さんたちは大忙し。休む暇もなく海へ入り、2時間びっしり潜ります。そして浜へ戻ってくると漁港一面にアラメを広げ乾かします。
 乾いたアラメは冷蔵庫などに入れ、秋を待ちます。秋風を待って大きな釜でアラメを炊く作業を一日がかりで行い、さらに天日で乾かします。
 アラメはこのように手間をかけて出荷されたり自家消費されたり、アラメ巻きとして市場に並びます。アラメ巻きはサンマやイワシなど脂ののった魚を使って作ります。家庭の味が受け継がれる郷土料理です。
 へえー、資源保護のために、一年のうちで二時間しか採ってはいけないのか。"わが亡きあとに洪水はきたれ"という考えとは真逆ですね。

 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2016-04-05 06:37 | 近畿 | Comments(0)
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