伊勢・美濃編(45):旧八百津発電所(14.9)

 次の見学先は旧八百津発電所、数分ほどで到着です。現地にあった解説板を転記します。
 明治44年(1911)、火力から水力へと発電の主力が移る中、木曽川水系最初の本格的発電所として建設された八百津発電所。その水力は7500キロワットを誇り、当時としては我が国有数の発電所として、明治・大正・昭和の三代にかけて、日本の近代化への道のりを支えてきました。
 しかし昭和29年に丸山ダムの竣工により主力を丸山発電所に譲り、昭和46年には新丸山発電所も完成したことから、同49年(1974)に閉鎖となり、63年に渡る発電の歴史に終止符を打ちました。
 ただ、この発電所の設計施工の水準は決して高い物ではなく、発電所の立地や機器の選定を誤ったために、難工事の連続であったり水車の破裂事故を招いたりして、大幅な歳月と建設費の増を余儀なくされました。
 しかし、これらの困難を解決することによって、外国技術の吸収と改良が行われ、国産技術の向上、自立への基礎が固められました。
 また、大正6年(1917)には本発電所の放水を再利用した放水口発電所が完成。この発電施設とその技術が、他には類例のないものであることが八百津発電所の大きな特徴であり、我が国の自立期の技術水準と欧米との格差を示す例として貴重な施設となっています。
 その後、技術者たちの熱意とたゆまぬ努力の結果、日本の技術は、ほぼ完全に外国製品を駆逐するまでになりました。こうした意味でもこの発電所は、日本を代表する歴史的な遺産であるといえます。
 平成10年(1998)には日本の産業発展の一役を担った貴重な産業遺産として、国の重要文化財に指定されました。
 木曽川のほとりに屹立する放水口発電所と、その上に鎮座する発電所本館の古武士然とした寡黙な姿を撮影。なお資料館として内部が公開されていますが、こちらも月曜日は休館です。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2016-05-02 06:46 | 中部 | Comments(0)
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