それでは棚田に連れていってもらいましょう。途中で通った橋が新旅足橋、運転手さんがわざわざ車を停めてくれました。事前に入手した資料では、国内で最大規模のPC橋で河床から200mの高さがあるそうです。ちなみにPC橋とはプレストレスト・コンクリート(Prestressed Concrete)橋のことで、あらかじめ応力を加えたコンクリート材(PC)を使用した橋梁のことをいうそうです。と書いていてもよくわかりませんが。「おめえコンクリートに暗いな」と…あーしつこい。
発電所から三十分弱で上代田(かみだいだ)の
棚田に着きました。杉原千畝の生家は、この棚田を見下ろす農家で、出産のため母・やつが実家へ帰っていた1900年1月1日、千畝はこの世に産声をあげました。千畝という珍しい名前も、家の前に大小幾枚もの田で築かれた棚田が広がっていたことからきているのかも知れないですね。その近くにある赤薙の棚田にも寄ってもらいました。
見るべきほどのことは見つ、それではバス停へと戻ってもらいましょう。丁重にお礼を言って料金を支払い、タクシーと別れました。バスの発車時刻まで二十分ほどあるので、八百津の町を散策しましょう。八百津小学校には「大人が変われば子供も変わる」という標語が掲示してありました。同感、異議なし、議事進行。大人たちが平然といじめをしている社会では、学校からいじめがなくなるわけはありません。
酒蔵やうだつのあがる町屋など、ところどころに古色を残す街並みを歩いていると…若松屋というお店に「こばた」と記されたタイルがありました。ひさかたぶりの
コバタ物件、慎重にカメラにおさめました。
そしてバスに乗り込み、途中で旧上古井
郵便局を車窓から撮影して、三十分ほどで美濃太田駅前に到着。美濃太田駅からJR太多線に乗り、新可児駅で名鉄広見線に乗り換えて犬山駅に着きました。夕食は、犬山駅でもらった観光パンフを見て、駅近くで味噌煮込みうどんを食べることに決定。ん? そういえばホテルでも飲食店の地図をもらったっけ。念のため確認すると、すこし駅から離れたところに台湾料理「真味」がありました。一か八か、
ご当地B級グルメ・台湾ラーメンを求めて行ってみると、ありました。しかも安くて美味、サイドオーダーの鶏唐揚げにも大満足です。なお台湾ラーメンとは、名古屋市千種区の台湾料理店「味仙」の主人・郭明優さんが台湾で小皿に盛って食べる「台仔(たんつー)麺」を、激辛にアレンジして出したのが最初だと言われているそうです。さあ明日は最終日、犬山と明治村の徘徊です。
本日の六枚です。