伊勢・美濃編(54):明治村(14.9)

 芝川又右衛門邸は、西宮に大阪の商人芝川又右衛門の別荘として建てられたものです。設計者は武田五一、ヨーロッパに留学した彼は、芝川又右衛門より「洋館」の依頼を受け、ヨーロッパのグラスゴー派やウィーンのゼツェッションと数寄屋など日本建築の伝統とを融合したこの洋館を建てたとのことです。彼の作品とは、京都府立図書館と、熊本大学医学部山崎記念館で出会ったことがあります。
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 蝸牛庵は、幸田露伴が1897(明治30)年からの約10年間を過ごした家です。彼は、やどかりのように幾度となく住まいを変えているので、自分の家を「かたつむりの家(蝸牛庵)」と呼んでいました。なお次女の文はこの家で生まれたそうです。町屋と異なり、まわりの広い庭に自由に延び拡がった建物で、廊下を軸に玄関、和室、付書院のある座敷が千鳥に配されています。露伴に関する史跡では、東京善光寺坂の旧宅跡と、小説『五重塔』の題材となった天王寺五重塔跡を訪れたことがあります。
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by sabasaba13 | 2016-05-14 06:42 | 中部 | Comments(0)
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