江戸東京たてもの園編(4):(14.9)

 写真館の近くにはボンネットバスが野外展示されていました。解説を転記します。
 展示しているバスについて
 展示しているボンネットバスは、戦後、いすゞ自動車が開発した4輪駆動車「TS11型」を改良したものです。
 TS11型のバスは1952年(昭和27)から製造され、富士山麓鉄道株式会社(現在の富士急行)で止揚されました。4輪駆動の特性を活かし、山間部や降雪地帯など全国各地で活躍しました。1957年には同型車が天皇皇后両陛下の富士登山の際に、お召しバスとしても利用されました。
 この車輌は都営バスのような仕様になっていますが、映画撮影用に塗り替えられたものです。グレーとグリーンのボディカラーは1951年から1959年まで都営バスに使われていました。
 ボンネットバスとは、エンジンを車輌の前部に置き、ちょうど女性や幼児が被る帽子(ボンネット)のように、機関部を覆っている形をしているところから、そう呼ばれるようになったという説があります。現在のようなエンジンを車輌の後部に置いた箱形のバスは、戦後になってから開発されました。

 都(市)営バスについて
 1923年(大正12)に発生した関東大震災で、路面軌道は大打撃を受けました。東京市営バスの運行は、市民の足を確保するため、臨時の措置として始まったものでした。1924年1月18日から、巣鴨-東京駅間、中渋谷-東京駅間の2系統の運行が開始され、人々の好評を博し、その後、順次系統を増やしていきました。戦時体制下にあっては、物資不足によりガソリンの供給も止められるなかで、物資の輸送や都民の足として、木炭バスが活躍しました。
 戦後は荒廃の中で、アメリカからの余剰トラックの払い下げも受け、徐々に輸送能力を盛り返し、路線網も拡充され、リアエンジンの大型国産バス、ディーゼルカーも登場し、事業を復興させていきました。
 なるほど、「バスに歴史あり」ですね。"剛毅木訥仁に近し"という言葉を思わせる、古武士のようなバスでした。
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by sabasaba13 | 2016-07-02 06:28 | 東京 | Comments(0)
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