貧しき者、抑圧されし者、飢えし者、この地へきたれ。(自由の女神像に刻まれた碑文)
敵がいなくなれば、国を守る軍隊はその存在意義を失う。軍が生き残るには別の脅威に対する戦略を新たに作る必要がある。(サムエル・ハンチントン)
国家とは責務を負わない。あるのは利害のみ。(シャルル・ドゴール)
新聞なき政府か、あるいは政府なき新聞か、そのいずれを持つべきかの決断を迫られたならば、私は一瞬のためらいもなく後者を選ぶであろう。(トーマス・ジェファーソン)
やっぱり、金があり過ぎて、退屈だと、そんな真似まねがしたくなるんだね。馬鹿に金を持たせると大概桀紂になりたがるんだろう。僕のような有徳の君子は貧乏だし、彼らのような愚劣な輩は、人を苦しめるために金銭を使っているし、困った世の中だなあ。いっそ、どうだい、そう云う、ももんがあを十把一ぱひとからげにして、阿蘇の噴火口から真逆様まっさかさまに地獄の下へ落しちまったら。(『二百十日』
夏目漱石)
ブルジョワ的生産関係、交換関係、所有関係をもつ近代的ブルジョワ社会、このように巨大な生産手段や交換手段を魔法のように呼び起こした社会は、自分の呪文で呼び出した地下世界の力をもはや思うようにできなくなった魔法使いのようです。(『共産党宣言』
カール・マルクス)
精神のない専門人、心情のない享楽人。この無のもの(ニヒツ)は、人間性のかつて達したことのない段階にまですでに登りつめた、と自惚れるだろう。(マックス・ウェーバー)
彼らは、あらゆる不義と悪と貪欲と悪意とにあふれ、ねたみと殺意と争いと詐欺と悪念とに満ち、また、讒言する者、そしる者、神を憎む者、不遜な者、高慢な者、大言壮語する者、悪事をたくらむ者、親に逆らう者となり、無知、不誠実、無情、無慈悲な者となっている。(『ローマ人への手紙』 パウロ)
完全な無思想性-これは愚かさとは決して同じではない-、それが彼があの時代の最大の犯罪者の一人になる素因だったのだ。(『イェルサレムのアイヒマン』
ハンナ・アーレント)