福岡・大分編(9):臼杵(03.9)

 朝一番で臼杵の石仏を見物。平安末期に製作された石仏群です。今回で二度目ですが、おおらかに物思いにふけるその表情にはあらためて惚れ惚れとしました。土産屋では何と「不安解消リストラお守り」を売っておりました。よろしければダウンロードしてご利用ください。
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 そして市内に戻り、駅でロハの自転車を借り、散策を開始。臼杵はいい街ですね。昭和三十年代をまるごとクール宅急便で送ってもらったような感じ。普通の何気ない木造家屋を大事に大事に使い続けています。タバコ屋が多く、自動販売機が少なく、コンビニエンス・ストアがほとんどないってことは、communityが息づいている証だと思います。臼杵小学校のそばを通ると、町中にガンガンと校内放送を鳴り響かせながら、運動会の真っ最中。塀ごしに覗き込むと、二宮金次郎像があります。金次郎ウオッチャーの小生としては見過ごせない。どさくさにまぎれて校内に侵入、撮影に成功しました。学校に忍び込むのって簡単なんですね。ここ臼杵には野上弥生子成城の家(非公開)、稲葉家下屋敷、野上弥生子文学記念館、仁王座歴史の道、直良信夫(明石原人の発見者)生家などの見所もありますが、メロンの皮のように不規則な道が縦横無尽に走る街を、昔ながらの風情あふれた民家や商店を眺めながら彷徨っているともうそれだけでカ、イ、カ、ン。横丁から正ちゃんとQ太郎が飛び出てきそう。街のあちこちから眺められる龍原寺三重塔が、いろいろ表情を変えていくのも興趣があります。唐人町などという地名も、歴史を感じさせてくれます。
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 そうそう、一つ気になったのが、①のような家屋です。一階の部分が道路から引っ込み、二階部分が張り出している家を時々見かけました。②の写真のように、一階部分を張り出して、公道を敷地に組み入れてしまうのが都市民の常道です。出桁(だしげた)造りといいます。(※②は東京たてもの園「小寺醤油店」) ううううむ、みんなで使う公共の道は互いに協力して広くしようという意識だとしたら、これは凄いことですね。私の考えでは、日本文化では「公共」という意識はきわめて弱い。公共心とはみんなのためにプラスになることをしようという意識だと思います。「公」、おおやけ(大きな家)、つまり財・権力をもつ人が決めたことに逆らわず従順に従うという意識はきわめて強いと思いますが。ちなみに、政治家・官僚・財界諸氏が叫ぶ「公共心」とは「公」を意味していますね。もしかすると、この臼杵は「公共心」が根付いている、日本においては大変例外的な街かもしれない。
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 本日の一枚は臼杵の石仏です。以前、ロゴ画像として使用していました。
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by sabasaba13 | 2005-08-30 07:14 | 九州 | Comments(4)
Commented by K国 at 2005-08-30 17:37 x
お帰りなさい、台風のでかいのが行ってるので大丈夫かなと思ってました
それにしても大分県民より詳しい内容に感激します
別府は地元ですので分かりますが、臼杵は石仏とメインストリートくらいしか知りません、今度散策に行こうと思ってた所です
先日ブログ仲間が東京から子供と二人で遊びに来ました、親は一泊で
帰りましたが、大田村で家具工房をしてる高校時代の同級生にも合いました
小学5年の男の子は5日ほど居て田舎のカルチャーショックを感じて帰りました、誰も居ない奈多海水浴場とか、東椎谷の滝
龍岩寺、熊野摩崖、別府温泉、地獄めぐり等々都会には無いものばかりで来年は妹も連れてくると言ってました
Commented by sabasaba13 at 2005-08-30 21:32
 こんばんは。台風13号襲来の前に帰ってこられました。八重山の方々は大変ですね、心配しています。でも三郎おじいは「なんくるないさあ」と動じていないかもしれません。彼のこともふくめ、近々沖縄編を書くつもりです。結局、いつものように落ち着かなく動き回ってしまいました。これは小生の宿命かもしれません。
 大分県は大好きですが、中でも臼杵には仄かな恋心を抱いています。理由は文中に書いたとおりです。これからも生涯一大分ファンとして、広報活動に尽力していく所存です。それでは。
Commented by コアラ at 2006-01-14 11:25 x
ブログは始めたばかり・・貴兄ノブログに感動しています!!
Commented by sabasaba13 at 2006-01-14 21:54
 こんばんは。そこまで褒めていただくと、アルプス一万尺小槍の上でアルペン踊りを踊りたくなってしまいますね、恐縮です。これからも適当に頑張りますので、よろしくお願いします。
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