それではもう一つのお目当て、日本聖公会高崎聖オーガスチン教会聖堂へと向かいます。歩道には自転車レーンが設置されていました。さすがは高チャリを提供する町、見識を感じます。途中に黒塗りの重厚な商家がありましたが、解説によると明治15年頃に建てられた旧山源漆器店でした。『七人の侍』に登場する島田勘兵衛のような風格、町のランドマークですね。
印刷して持参した地図を見ながら右往左往して、ようやく日本聖公会高崎聖オーガスチン
教会聖堂に着きました。1929(昭和4)年に建てられた高崎初の鉄筋コンクリート建築で、四角い鐘楼が印象的です。なお古い教会を訪ねていると"聖公会"という組織によく出会いますが、それについての解説板がありましたので後学のため転記します。
私たちの高崎聖公教会はイエスをキリスト(救い主)と信ずるキリスト教会で、イギリス国教会(アングリカン・コミュニオン)の一員です。(中略) 聖公会の信仰の特色は「あれかこれか」式の二者択一を避ける「あれもこれも」式の包括性にあると言うことができます。聖公会はカトリックともプロテスタントとも呼ばれますがローマカトリック教会がローマ流のカトリック教会であるのと同じように英国流のカトリック教会なのです。
なるほど…よくわかりません。ごめんなさい。
教会の近くには、煉瓦造のりっぱな蔵があるお宅がありました。それでは高崎駅に戻って夕食をいただきましょう。途中にあった「あがり歯科
医院」はモダンな造形、おそらく戦前の物件でしょう。
そして高崎駅に到着。自転車をラックに返却し、駅ビルの中にある「登利平」で
ご当地B級グルメの鳥めし重をいただきました。舌鼓を打ちながら、さきほどいただいた観光パンフレットを見ていると、「だるま生産量
日本一 高崎だるま」という記事がありました。
何の後学になるのかわかりませんが、とりあえず転記しておきます。
年間約90万個をつくり、日本一の生産量を誇る「高崎だるま(筆者注:登録商標です)」。まゆ毛は鶴、ひげは亀を表し、別名「福だるま」「縁起だるま」とも呼ばれています。
だるまと群馬県で盛んな養蚕との関わりは深く、蚕の脱皮を「起きる」、繭になることを「上がる」と言い、七転び八起きのだるまは養蚕の縁起物とされました。
だそうです、はい。
本日の二枚です。