虐殺行脚 埼玉・群馬編(35):本庄(14.12)

 それでは帰郷しましょう。駅へ向かう途中にあった恰幅のよい重厚な倉庫が、旧本庄商業銀行倉庫(現ローヤル洋菓子店)です。解説板を転記します。
 この建物は、明治二十九年に建設された旧本庄商業銀行の寄棟瓦葺二階建の煉瓦造の倉庫です。かつて中山道の宿場町として栄えた本庄町は、幕末期から繭の集散地として繁栄を遂げ、明治十六年に日本鉄道(現高崎線)本庄駅が開業すると、繭と絹のまちとしての発展を遂げました。
 この建物は、明治二十七年に開業した本庄商業銀行で、融資の担保となった大量の繭を補完するために建てられました。絹産業が盛んであった本庄町の繁栄を伝える貴重な建物です。
 この建物は、屋根をキングポストトラスで支え、鉄扉を備えた窓には、繭を保管するために通気性を配慮して漆喰板戸を網戸が併置され、床下にも鋳鉄製の枠を備えた通気口を設けています。壁面には、深谷の日本煉瓦製造の煉瓦が用いられ、当時一流の技師の設計による明治期を代表する近代的な建造物です。
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 ある靴屋さんの店頭には「東中学指定靴」「南中学指定靴」「西中学指定靴」という貼り紙がありましたが、万人が抱く疑問として北中学校はなぜないのでしょう? 本庄駅の近くには、大きな通気口が二つ屋根にある蚕室らしき物件や、立派な煉瓦造りのお宅がありました。なお本庄には「つみっこ」というご当地B級グルメがあるそうです。養蚕・機織りが盛んだった本庄市で、仕事の合間に食べられた地粉と地元野菜を使った「すいとん」です。「つみっこ」の呼び名は、養蚕の仕事である桑の葉を摘み取る様子と、小麦粉を練ったものを手で「つみとる」ようにちぎって鍋に入れたことを言い表した本庄地方の方言とのこと。残念ながら、食べさせてくれそうなおお店は見当たりませんでした。駅前の「カフェOB」で珈琲をいただいて、高崎線に乗って帰郷しました。
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by sabasaba13 | 2016-12-30 07:36 | 関東 | Comments(0)
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