笑わずにお読みください。文部科学省のホームページに掲載されている「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ (国語、社会、地理歴史、公民)」の冒頭部分です。
…社会科、地理歴史科、公民科では、社会との関わりを意識して課題を追究したり解決したりする活動を充実し、知識や思考力等を基盤として社会の在り方や人間としての生き方について選択・判断する力、自国の動向とグローバルな動向を横断的・相互的に捉えて現代的な諸課題を歴史的に考察する力、持続可能な社会づくりの観点から地球規模の諸課題や地域課題を解決しようとする態度など、国家及び社会の形成者として必要な資質・能力を育んでいくことが求められる。「社会との関わりを意識して課題を追究したり解決したりする活動」? 「社会の在り方や人間としての生き方について選択・判断する力」? 「国家及び社会の形成者として必要な資質・能力」? いやはや、呆れてしまってワンワンワワンワンワンワワンです。 私たちが納めた血税を補助金として大学にばらまき、その見返りに当該大学に天下りをして、老後をぬくぬくと安楽に暮らそうとする文部科学省高級官僚のみなさま方。臆面もなく、こういう偉そうな御託をならべて、何とも感じませんか。廉恥心はお持ちですか。子供たちに対して恥ずかしくないのですか。子供たちは、大人の言うことではなく、することを真似るのをご存じありませんか。 叩けばまだまだ埃が出そうなので、関係諸機関およびメディアは徹底的に追及していただきたいと思います。参考までに、古い資料なのですが、「My News Japan」(2010.1.10)に「天下り受け入れ私大」ワースト20がありましたので、そのうちワースト10を紹介します。天下り事務職員数と08年度私学助成補助金額の相関関係がわかります。 第一位 日本大学 26人 114億3266万円おそらく、天下りを受け入れない私学は、文部科学省から補助金をざっくりと削られて、精神的な苦痛を感じていることでしょう。あれ? これって…「いじめ」ではありませんか。 参考までに、文部科学省による「いじめ」の定義を紹介しましょう。 本調査において個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする。天下りを受け入れない私学は、一定の人間関係のある文部科学省から、経済的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じていることと思います。やれやれ、「いじめ」の常習犯・確信犯である文部科学省が「いじめ」をするなと言っているのですから、クレヨンしんちゃんなら「おめーにいわれたかねーよ」と吐き捨てるでしょう。 公僕と最高学府の腐臭漂う癒着を、「いじめ」をやめろと言いながら「いじめ」をしている文部科学省の守銭奴たちの存在を、ぜひ子供や若者に知ってほしいと思います。そしてみんなで、日本の教育行政にきちんと絶望しましょう。そこから出発するしかないのですから。 そしてこうした事態の元凶は、安倍伍長と自民党が、天下りを原則自由としたことです。自民党のキャッチコピー「日本を、取り戻す。」とは、「日本を、(国民から、官僚・政治家・財界の手に)取り戻す。(そして私物化する)」ということだったのですね。やれやれ、戦前の日本に逆戻りだ。ただ、官僚から軍人が抜け(復活の兆しあり?)、国体が天皇制から日米安保条約に変わっただけの話です。 というわけで、教育を、血税を、そして日本を私物化する御仁たちを、猜疑の目でもってしっかりと監視するのが私たちの責務です。トマス・ジェファーソン曰く、「信頼は、どこでも専制の親である。自由な政府は、信頼ではなく猜疑にもとづいて建国される」。
by sabasaba13
| 2017-01-23 07:44
| 鶏肋
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自己紹介
東京在住。旅行と本と音楽とテニスと古い学校と灯台と近代化遺産と棚田と鯖と猫と火の見櫓と巨木を愛す。俳号は邪想庵。
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