富士宮編(6):富士宮(17.2)

 繰り言はこのへんにして、てくてくと歩いていくと甍の上から富士山の天辺がよく見えます。しばらく歩くと歩道に「塾の送迎は他の車両や近隣住民への迷惑になっています。駐車場での待機をお願いします。」という掲示が貼ってありました。そのすぐ前が「尚学館」という進学塾です。なるほど、悪魔の機械を使って愛する御子息を送迎するわけだ。塾入口には「己を制する者は入試を制す」「真の学力を身につけるなら尚学館」というスローガンが掲げられています。
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 要するに、入試で高得点をとることが学力であるという認識なのですね。カマゲイ講師の西山勝氏(ヒントになるかな)がこうおっしゃっています。
 試験をして門前払いをする学校には、あらかじめ人を評価する冷たさがつきまとう。…試験に受かって自分の能力を誇示し、授業料を払って対価としての知識を要求するのでは、学ぶという姿勢は生まれてこない。成績や学歴という頼りないもののために、自分の人生を手段にしているかに見える若者たちを見ると気の毒になってしまう。
 より良い成績やより高い学歴を得れば、自分の能力を誇示でき、より安逸で物質的に豊かな暮らしも手に入る。そのためにお金を支払い、悪魔の機械で送迎してあげる。これは教育というよりも投資ですね。お金を投資して、高いリターンを期待する。自分が手に入れるリターンがすべて、他者はすべて蹴落とすべき競争相手ということでもありますね。ということは、高い学歴を手中にすれば、もう学ばなくなるわけだ。他者を敵と見做し、安逸な暮らしを実現するための手段として学ぶ人びと。そこには弱者・少数者へとの協同や、社会や世界を少しでもましなものにしようとする意思は、微塵もありません。官僚・財界・政治家にとって、これほど支配しやすい方々はないでしょうね。福島や沖縄の人びと、社会的弱者、在日外国人、かたっぱしから見殺しにして切り捨てようとしている安倍伍長政権を支持する方がかなりいるのは、こうした背景があるのかもしれません。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2017-02-22 06:29 | 中部 | Comments(0)
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