富士宮編(9):三島(17.2)

 ふたたび富士駅で東海道線に乗り換えて三島へ。地元のあしたか牛をふんだんに使ったメンチカツどんぶり、「長泉あしたかつ丼」を「てっちゃん」というお店でいただくことにしましょう。んが、しかし、お店が開くのは午後四時であと一時間ほどあります。三島は以前に訪れたことがあるので、とりあえず駅前にある観光案内所に寄って見残した物件の有無を調べてみました。観光地図をいただいて、しげしげと眺めていると…「大岡信ことば館」という物件がありました。へえ、詩人の大岡信氏は、ここ三島の出身だったんだ。そういえば、以前に訪れた時に、水上通りに立ち並ぶ「水辺の文学碑」の中に、大岡信氏の詩碑があったことを思い出しました。幸いなるかな、「てっちゃん」の近くなので、ここで小一時間ほど時間をつぶすことにしましょう。ついでと言ってはなんですが、案内所の方に、富士山がよく見える場所をお伺いしたところ、駅前のスクランブル交差点がよいと教えてくれました。さっそく行ってみたところ、駅舎とビルの狭間から頂上がすこし見えるだけでした。途中に三島市制70周年記念マスコットキャラクターの「みしまるくん・みしまるこちゃん」を見つけたので撮影。
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 東海道線・新幹線のガードをくぐって左へとすこし歩くと、「大岡信ことば館」に到着です。館長である岩本圭司氏の言葉を紹介します。
 静岡県三島市出身の大岡信さんは、とても「ことば」を大切にしてきた詩人です。大岡さんは「ことば」について、私たちの話し言葉や文学などに見られる言葉だけが「ことば」なのではなく、美術や音楽や舞踊など、人が人に何かを伝えようとすること、コミュニケートすることすべてが「ことば」であり、またその「ことば」を大切にすることで人としての豊かな感性が育つと話しています。
 大岡さんのこんな魅力ある考えを基礎にして、さらに次世代へと繋いでいくことで、豊かな感性に溢れた未来を築くことができるのではないかと、日本の教育産業のなかにあって常に真摯な姿勢を崩すことなく事業を展開してきたZ会グループが、2009年10月三島駅北口に「大岡信ことば館」を開館しました。
 開館以来、いわゆる文学館や美術館といった小さな枠にとらわれることなく、「ことば」の視覚化・造形化を試みたり、また音としてのことばの可能性を探ったりなどしながら、常に「ことば」に焦点を当て続けてきた弊館ですが、今後もさらに様々なチャレンジを続けながら、皆さんと共に「ことば」に学び、また「ことば」のなかに遊んでいきたいと考えています。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2017-02-25 06:33 | 中部 | Comments(0)
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