若草山山焼き編(3):きたまち(15.1)

 街角にある小さな祠はお地蔵さまを祀ってあるのでしょうか、生花が活けてあり信仰心の厚さを感じます。春日ランドリーの看板は、鹿の角に物干し竿と洗濯物がかかっているイラストです。さすがは春日大社のお膝元、でも神使を物干し台に使って罰は当たらないのでしょうか。このあたりは古い町屋が建ち並んでいて、落ち着いた雰囲気です。
c0051620_6261055.jpg

 あるお宅には「度量衡器販売所」という古い看板がかかっていました。
c0051620_6263415.jpg

 ふと脇道に目をやると、彼方に(たぶん)若草山が見えました。今夜あそこが燃え上がるのかと想像すると、アドレナリンが分泌してきます。ファイヤー! 街角に「とびだすな 車は急にとまらない」という古いホーロー看板がありましたが、"とまれない"ではなく"とまらない"という点に製作者の意図を感じます。交通事故は不可抗力ではなく、運転手の責任なのだという主張でしょうか、同感です。それにしても描かれた自動車は、そうとう古い車種ですね。私は「悪魔の機械」にまったく興味がないのでわかりませんが。
c0051620_6265590.jpg

 すこし歩くと、交番を再利用した「きたまち案内所」がありました。街のランドマークになりそうな愛らしい建物です。さっそく中に入ってきたまちの観光地図をいただき、係りの方に、山焼き見物に絶好のビュー・スポットを訊ねました。奈良県庁屋上がベストだそうですが、ここは事前予約が必要だそうです。あまり近くに行くと大混雑だし山焼きの全貌が見えないので、すこし離れたところにある「奈良春日野国際フォーラム甍」のあたりが良いと教えてくれました。多謝。

 そして、きたまち散策のメイン・イベント、奈良女子大学に着きました。あ、いや、誤解がないように。女子大生を盗撮するとか香りを嗅ぐとか、そういうことではなく、お目当ての建物群があるのです、いや、ほんと。門構えからしていいですねえ、モダンで洒落た物件です。さて、問題は、関係者でない男性が、女子大の敷地内に入れるのかという点です。一張羅のブルックス・ブラザースのブレザーを着てこようかなとも思ったのですが、何とかなるだろと高をくくり、いつものように掏摸に狙われにくく不快感を与えない程度の貧乏臭い服装で来てしまいました。こういう時に頼りになるのは山ノ神、守衛さんに「この男性は私の良人で、お天道さまのもと大手を振って歩ける真っ当な人間で、高校で歴史を教えている市井の歴史学徒で、こちらの大学内にある古い建物群を後学のためにぜひ拝見したいと強く希望している。私が身許を保証し、馬鹿なことをせぬよう監視を怠らないので、中に入れてもらえないだろうか」と懇願してほしいと頼みました。そんな長い台詞は覚えられないわよ、とぶつぶつ言いながら守衛所に行き何やら話をすると、拍子抜けするぐらいにあっさりとOKが出ました。やった。

 本日の四枚です。
c0051620_6272227.jpg

c0051620_6274117.jpg

c0051620_6275856.jpg

c0051620_6282885.jpg

by sabasaba13 | 2017-05-10 06:29 | 近畿 | Comments(0)
<< 若草山山焼き編(4):奈良女子... 若草山山焼き編(2):近鉄奈良... >>