言葉の花綵160

 市民のみなさんいっしょに歩きましょう。五分でも百米でもいっしょに歩きましょう。格別立派な意見があるわけでもないし、主張をいいたてる大きな声も持たない私たちだけれど"声なき声"にも何が正しいかを見わける分別はあり、本当は政府に抗議する意思があることをいっしょに歩いて静かに示しましょう。(小林トミ)

 現在、私の後についてきている者は四人しか残っていません。私ともに五人です。一億対五人の戦いです。一億が勝つか五人がいう神の言葉が勝つか、それは近い将来に立証される事でありましょう。それを私は確信します。(明石順三)

 当たり前に基地があって/当たり前にヘリが飛んでいて/当たり前に爆弾実験が行こなわれている/そんな普通の一日
 …平凡な幸せを感じながら/ただただ「平和」を望む今/簡単にこの違和感を/無視していいのだろうか (名嘉司央里)

 花。われわれは愛情をこめて それをそだてる 人間? 人間はその あらゆる見ぐるしさにもかかわらず 地上最高のものである (ゴーリキー)

 貧富の差が、グローバル化進展とともに世界的に拡大している。世界の緊張も増した。冷戦終結後、民主主義の勝利がうたわれたが、どうやら「民主主義」「反軍国主義」「貧富の差解消」の三つを軸に資本主義を見直す時代に入ったといえる。(ジョン・ダワー)

 真実は勝利しない。真実はすべてが消滅した後に残るのである。(二千語宣言 『戦車と自由』)

 理性、判断力はゆっくりと歩いてくるが、偏見は群れをなして走ってくる。(ルソー 『エミール』)

 ナショナリストは、味方の残虐行為となると非難しないだけでなく、耳にも入らないという、すばらしい才能をもっている。(ジョージ・オーウェル)

 元来精神的に高い生活をしていた感じ易い人間は、…収容所生活のかくも困難な、外的状況を苦痛ではあるにせよ彼等の精神生活にとって、それほど破壊的には体験しなかった。なぜならば彼等にとっては、恐ろしい周囲の世界から精神の自由と内的な豊かさへと逃れる道が開かれていたからである。(ヴィクトール・フランクル 『夜と霧』)

 百万の署名は、戦争放火者を激怒させるだろう。
 千万の署名は、かれらを混乱させるだろう。
 そして、億の署名は、かれらを沈黙させるだろう。(ヒューレット・ジョンソン)

 ひろびろとした大地の、あらあらしく、日をあびて/いきいきした、みずみずしい葉よ… 平気で大統領や知事たちの顔をみすえ、/「きみたちはだれなのか?」とでもいいそうな葉よ 土にうまれた情熱にもえ、/かざりけなく、屈服も隷従も知らぬ葉よ (ホイットマン 『草の葉』)
by sabasaba13 | 2017-06-01 06:30 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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